6月30日の東京市場は急反落しました。欧米市場の急落と1ドル=111円台後半まで円高が進んだことも投資家心理を冷やし、東エレクをはじめとした半導体関連が値を崩すなど輸出セクターを中心に売りが広がりました。225先物がナイトで値を崩しており、NYダウよりも下げ幅が大きい印象ですが、これは欧米株安に乗じて海外勢が先物から指数を売り崩した印象が強いように思えます。ただ、7月のSQまで実質9営業日しかなく、ここから一段と先物での荒い値動きには限界があるでしょう。個別ではメガバンクを中心に金融株や出遅れの鉄鋼などが値を保っており、物色の流れは変わっていません。週末のNYダウが反発し、225先物の9月限は2万0080円で引けています。週明けの東京市場は落ち着いたスタートになりそうですので、7日に予定されている米雇用統計やG20サミットなど海外でのイベントに注意を払いながら物色の方向性を見極めたいと思います。今後一本立ちが期待できる逆行高銘柄を狙う局面でしょう。
ピックアップ銘柄では自動運転関連でゼンリン(9474)が逆行高しています。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は高値を付けたあとに調整していますが、「ドラゴンクエスト11」の7月29日発売に向けて転機が来ると見ています。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/