円高ドル安が重石
14日の東京市場は3日続落、米株高を受け朝方は高く始まりましたが、円高ドル安が進行したことが重しになり、マイナスに沈みました。後場に入ってからは日銀のETFへの期待から買戻しが優勢になり、プラスに浮上する場面もありましたが、引けにかけ押し戻され、日経平均は90円安です。
連日の大商いで下値抵抗力も
VIX指数などは高止まりしており、まだ底打ち感はありませんが、東証1部の売買代金は概算で3兆4450億円と連日で3兆円を上回る大商いをこなしており、後場に入って300円近くにまで下落したことを考慮すれば、下値抵抗力が出てきたと判断できるでしょう。
各指標ほぼ陰の極
企業業績は好調で連日で日経平均のEPSが上昇しており、きょうの大引け引けベースのPERは12.8倍と13倍を割り込んでいます。東証1部の騰落レシオも71.8まで低下するなど各指標ほぼ陰の極で、日経平均は200日移動平均を割り込み、52週移動平均に届こうとしており、ここからの下値は突っ込み警戒感が意識されてくるでしょう。
輸出株の押し目を狙う
為替も106円台まで入ったことで、いったんドルが上値を出し切った可能性があり、すでに東京エレクトロン(8035)やVテクノロジー(7717)などの輸出型の成長株が下げ渋りから切り返してきました。仮に一段安があるならそこは絶好の拾い場になると見ており、ソニー(6758)やトヨタ(7203)など主力どころを中心に円高を材料に売り叩かれた輸出株の押し目を狙いたいと思います。
花咲 翁
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