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下げ渋りも膠着感の強い展開
12日の東京市場は小幅に続落しました。日経平均は26円安です。前日のNY株はシリア情勢緊張による地政学リスクを警戒して大幅に下落した流れを引き継ぎ、安くスタートしましたが、円高一服やNY株指数先物の上昇、日銀ETF買いへの期待などから下げ渋りました。ただ、あすにSQを控え上値の買いは手控えられ、膠着感の強い展開で、東証1部の売買代金は概算で2兆1030億円に細っています。
海外投資家が2週連続買い越し
ただし、4月第1週は海外投資家が2週連続で買い越しており、買越額も前の週の48億円から1584億円に増え、先物も2644億円の買い越しに転じました。米中貿易摩擦が警戒されるるなか、小売りなどのディフェンシブ銘柄を中心に買いを入れていたようです。NY株安にかかわらず底堅いのは、海外勢の買戻しによるものと思われ、SQ明けに期待が持てる状況になってきました。
物色は輸出セクターを意識
前日は輸出セクターへの資金シフトの兆候が見られましたが、きょうは内需株や中小型株への買戻し主体の動きでした。物色の方向性はまだ定まっていませんが、きょう引け後に安川電機(6506)が好業績見通しと併せて自社株買いを発表しており、今後本格化する決算発表をにらみ、輸出株への見直しが進む可能性があるでしょう。注目銘柄とデイトレ候補は相場の流れを見定めたうえでピックアップしていきたいと考えています。
花咲 翁
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