4連騰も上げ幅縮める
19日の東京市場は4日続伸しました。日経平均は251円高です。米中貿易摩擦の激化懸念後退で前日のNY株が上昇、112円30銭台まで進んだ円安が支えになり、300円を超える上昇でスタートしました。上海株が安寄り後、上げに転じたことも買い安心感を誘い、日銀が金融政策で現状維持を決めたことで、後場寄り直後に上値を試す動きがありました。ただ、買いが続かず利益確定売りに上げ幅を縮めています。
強調地合いに変わりない
もっとも、後半の失速は指数寄与度の高いファーストリテの下落の影響が大きく、連日の大幅高で過熱感が漂っていたところでしたので、強調地合いに変わりはないと見ています。東証1部の売買代金は概算で2兆9670億円と3兆円近くをこなしており、値上がり銘柄数は1775と前引け段階より増え、全体の84%を占めました。自民党総裁選についても安倍総裁3選が確実視されるなか、消費増税に向けた経済テコ入れ策への期待がプラスに働くでしょう。
全般底上げ続く
きょうは対中制裁関税の税率上乗せ分が10%にとどまったことがポジティブに受け止められ、安川電機やコマツなど中国関連と位置付けられる銘柄の上げが目立ったほか、TATERUが連日でストップ高に買われたことから不動産株への見直しも進みました。全般底上げが続くなか、引き続き売り込まれた銘柄や出遅れセクターへ資金が向かいやすいと見ています。
ダイキン新値追い任天堂もしっかり
一方で、ピックアップ銘柄のダイキン(6567)が新値を追い、任天堂(7974)もスイッチ向け月額制有料サービスを開始したことが材料視されしっかりでした。出遅れ修正の一方で、新値抜けから一段高が期待できる強い銘柄もマークしておく必要がありそうで、ジャムコ(7408)、ゼンリン(9474)を含め、改めて好業績・好取組銘柄の下値を狙っていきたい考えです。
花咲 翁
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