英国のEU離脱延期は予想の範囲内
「何を言ってんだ、英国」という声が世界中から聞こえてきそうだ。結局、英国のEU離脱問題は10月31日まで先送りとなった。「いい加減、決着しろよ」というのが多数の声であろう。
この間、もしメイ首相が辞任したらさらに混迷が深まり離脱すらなくなる可能性もあろう。重要なことが決めきれないのは議会制民主主義の欠点であるということがよくわかった。
相場の反応は延期が決まってもほとんど反応がなかった。延期は予想の範囲内であったということであろう。今後の相場の関心は米中通商協議に移っていこう。
まだ煮詰まり感があるというわけではない
好調な米国市場を受け米VIX指数が低下している。2日時点の先物の建玉は141.483枚の売り越しとなっており昨年10月2日の140.444枚を抜いてきた。
現在は12ポイント台と10月以来の水準となっているがこの値が25ポイントを超えてくるとリスクパリティーファンドがリスクの高い株を売り債券へシフトする戦略をとるということは昨年の2回の下落で体験した。
現在は売りの建玉こそ多いがVIX指数のチャートの中期移動平均線が高い位置にあるためまだ煮詰まり感があるというわけではない。しかし、注意は必要である。
現物売りの先物買い戦略
今週は10連休を控へ「現物を売り先物を買う」といった戦略が続くと思われる。月末から決算発表が始まり個別銘柄を持つにはリスクがある。しかし、上昇してしまうリスクもあるので先物を買っておこうという戦略だ。
先物だけしている投資家はクリック株365を使えば休み中にも売買はできる。現物株のみを運用している投資家は一旦利益を確定するいい機会かもしれない。
今週は米中通商協議の進展次第であるが下値は窓埋めの2万1267円前後、上値はボリンジャーバンド△22σの2万2100円処と思われる。
(ハチロク)