外人は出遅れ感の強い日本株を先物で買う
今週の取引で平成最後の取引となる。有終の美を飾って令和時代の取引につなげられるか、期待を込めて見守りたい。
先週の日経平均は112円台への円安や米国市場の堅調な動きを受けて5日続伸、2万2000円の壁を抜いてきた。木曜日には急騰による短期調整が入ったものの金曜日にはすかさず切り返し2万2000円台を固める動きとなった。
ファーストリテイリングやソフトバンクグループなど値がさ株の上昇が日経平均に寄与したと見られTOPIXベースではまだBOX圏を抜け切れていない。また、マザーズ指数も揉み合いが続いており10連休を控え小型株などは一旦売っているという感じがする。
需給的にも4月に入り外国人投資家は日本株を売りから一転、買い越しに転じており出遅れ感の強い日本株を取り合えず先物で買っているようだ。
レンジを抜いてくるのは難しい
チャート的には過去1年間で2万2400円から2万2700円は一番出来高が多い価格帯である。現在はこのレンジの手前で一旦調整を入れている状況である。
ボリンジャーバンドの拡大する△2σに沿って上昇してきた日経平均だが△2σは現在2万2500円処、騰落レシオは97%台、RSIは70%台と過熱感はないものの今週はこのレンジを抜いてくるのは難しいと思われる。
連休前の調整相場
今週は連休前の調整相場となると思われる。4月15日に2万2102円93銭~2万1878円78銭の窓を開けて上昇しており2万2000円を割ってきた場合には意識される値であろう。
また、一目均衡表の転換線が2万1958円処に位置しており上昇相場には重要な抵抗ラインである。ザラ場中に割ったとしても引けで戻る動きを期待したい。
平成最後の週は下値2万1850円から2万2500円のレンジを予想する。
(ハチロク)