円高が急激に進み指数の買戻しが終わる
先週の相場は今週大阪で行われるG20で「米中首脳会談が行われる」との報道や20日のFOMCの声明で早期に金利が引き下げられるとの見方で買い安心感が広がり日経平均は2万1500円手前まで戻した。
しかし、為替が107円04銭(21日午前)まで円高が急激に進み指数の買戻しが終わると失速、上値の重たさも感じられた週であった。
「米中首脳会談」で貿易戦争の出口が見えるか?
米国のS&P500が20日に史上最高値を更新するなど米国は好調であり日本株も連れ高していたが売買代金は2兆円を越えず閑散、指数のだけ戻した感じである。
今週は週末にG20を控え要人達の発言に関心が集まろう。何と言っても「米中首脳会談」で貿易戦争の出口が見えてくるのか、注目されるところだ。
「三空は売りむかえ」
チャート的にはこの上昇過程で3空を形成している。6月5日(2万464円57銭~2万646円15銭)、10日(2万907円77銭~2万924円19銭)、19日(2万1153円65銭~2万1213円43銭)。格言的には「三空は売りむかえ」である。
NYに連れ高する形で上昇してきたが一目均衡表の雲の下限(2万1514円処)に跳ね返されている状態となっている。更なる上昇があるにしても一旦は調整局面となろう。
再び2万1000円割れも
円高が1月以来の水準に入っており仕掛け的な売りが入れば再び2万1000円を割ってくるケースも考えられそうである。下値抵抗ラインは転換線(2万1211円)、25日移動平均線(2万1052円)が上げらえれよう。
それらを割ってくると2番目の窓埋め(2万907円77銭)が意識される展開となろう。一方、上値抵抗ラインは雲の上限(2万1557円)、抜ければ5月7日の窓埋め(2万1875円11銭)も視野に入ってこよう。
(ハチロク)