謹賀新年【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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激動が予想される1年

新年明けましておめでとうございます。今年も誠意のある解説やトレンドに乗った銘柄などをご紹介できればと思っています。どうぞ宜しくお願い申し上げます。さて、2020年。激動が予想される1年がスタートしました。

中東情勢緊迫化でリスク回避

中国人民銀行が預金準備率の引き下げを発表した1月2日までは、世界的に各国中央銀行が引き続き金融緩和方向にあることを確認し、年明けの世界のマーケットのセンチメントは良好と思われました。ところが3日に米軍がイランのソレイマニ司令官を空爆で殺害したことが明らかとなり、中東情勢の緊迫化への懸念から原油高、金高、債券高の一方、株安、円高といったリスク回避の動きとなりました。

昨年も大幅安スタート

昨年も大発会は452円安スタートでした。昨年の場合はアップルの業績下方修正に加え、IMS製造業PMI指数が11月比で一気に5.6%も悪化したことで、世界の景気が急激に悪化するのではないかといった警戒感が広がったことが要因でした。今年は景気ではなく地政学的リスクの高まりです。トランプ大統領が意味をはき違え、「お年玉」ならぬ「お年弾」を振舞ってしまいました。

NY株は今後の動向見守る

世界における火薬庫とも言える中東の急激な不安定化は、しばしマーケットの動きを慎重なものにするでしょう。とは言え、NYダウやナスダックなどは年明け1月2日の上昇分の7割を消した程度であり、昨年末よりも高い水準に位置することから崩れた訳ではありません。今後の動向を注意深く見ていくところでしょう。

日経平均はアイランドリバーサル

一方、日経平均は下放れてしまい5日線と20日線とのデッドクロス間近となっています。昨年12月13日に上放れて以降、11日間2万4000円前後で推移していましたが、大納会に下放れ日足の窓を空け、大発会も窓空けを連発したことで、アイランドリバーサル形状(離れ小島)となっています。

2万3100円維持できるか

12月17日の2万4091円高値から昨日で10日が経過。日柄変化日は一般に17日目が多く、1月16日辺りまでは調整の可能性がありますが、この調整が深いのか浅いのかは一目均衡表の雲上限である2万3100円近辺を維持できるのかどうかでしょう。雲上限は徐々に上昇している局面であり、ここがサポート機能を発揮してくれれば押しは浅く、日柄調整完了後は反発機運が高まるのではないかと思われます。

テクニカルポイント割れなら現金化

逆に雲の中に突入するケースでは日柄並びに値幅の調整が長く大きくなることが予測されます。これは両国が全面戦争に突入することを意味するのではないかと思いますが、そうなった場合は底値を探るのが難しくなるために、テクニカルポイントを割れた場合は現金化を急ぎながらヘッジ売りなどを仕掛けねばならないと思われます。

日々勇太朗




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