日本触媒が上場来高値、液晶フィルム向け樹脂増産報道を材料視

日本触媒(4114)が切り返し、約5週間ぶりに上場来高値を更新した。7日の日本経済新聞が「日本触媒は液晶パネルのフィルムの原料となる樹脂の生産を年1万2000トンに倍増させる」と報じたことが材料視されている。

「同社の製品を使うとパネルを薄く大型にできるため引き合いが増えている。紙おむつ向け吸水性樹脂(SAP)に次ぐ柱として、電子部材など高機能素材の育成を急ぐ」と伝えており、液晶フィルム向け樹脂の早期業績貢献を期待した買いが先行している。11月27日現在の信用倍率は1・74倍、4日現在の貸借倍率1・55倍の好需給も買い気を誘っているようだ。

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