NEC(6701)がマドを空けて急落、前日比40円安の246円まで売り込まれ、下落率は14%に迫った。29日取引終了後、2016年3月期の連結業績予想を下方修正したことが嫌気されている。
売上高を従来予想の3兆1000億円から2兆9000億円(前期比1.2%減)、営業利益を1350億円から1000億円(同21.9%減)へ。大型案件の翌期ずれや期待案件の失注などによるパブリック事業の減少に加え、国内通信事業者の投資抑制のや海外事業の伸び悩みなどで、売り上げが計画を下回り、不採算案件が発生したこともあって、収益性も低下する。
ただ、NECモバイルコミュニケーションズへの債権放棄により、約240億円の税金費用の減少を見込むことから、純利益は650億円(同13.4%増)で据え置いた。
証券市場新聞