小野薬品工業(4528)が朝安のあとプラス転換した。
13日、日本臨床腫瘍学会が「オプジーボ」について、他抗がん剤との併用使用後に間質性肺炎による死亡例が出ているとの注意喚起文をホームページに掲載したことを嫌気、朝方は売りが集中した。
ただ、今回の症例は海外から個人が輸入して適応症以外のがんに投与、副作用に対処できなかったことが原因で、使い方に問題があり、販売への影響は限定的との見方が広がり、下値の売りは手控えられ、次第に買い戻しが優勢になった。
薬剤には「重大な副作用」に注意を喚起する記載があり、同社は症例を受けてすでに情報提供を実施している。
証券市場新聞