逆張りする個人投資家【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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5週ぶりに週足陽線

先週の日経平均は前週末比約408円高となり5週ぶりに週足陽線となった。
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対しての警戒感が和らいだことが大きく影響した。

2月限のSQは波乱なく通過

オミクロン株に対しては従来型のワクチンでも3回目接種で効果があることがわかり重症化リスクも低い傾向にあることから過度な警戒感の反発で株価は大きく上昇した。
9日には中国恒大集団が部分的な債務不履行に陥ったが市場は大きく影響することなく12月限のSQ値は2万8523円30銭と波乱なく通過した。

3日の安値で底を打った

その後もSQ値を上回って推移したため幻のSQ値とはならなかった。
先週の戻りで下落幅(2372円)の半値戻し(2万8774円)を達成したため一旦は3日の安値(2万7588円)で底を打ったといえよう。

今回の戻りは個人投資家が主体

結果的には今年のBOX相場(2万7000円~30800円)が継続している状態である。
ただ、今回の戻りは海外投資家が主体ではなく個人投資家が主体となっているようだ。
東証が発表した12月第1週の投資部門別売買動向では海外投資家が現物・先物合計で8260億円売り越しているが年金が3444億円の買い越し、個人投資家も2039億円買い越している。
相場の流れに沿って順張りで行動する海外投資家に対し短期筋の個人投資家は逆張りで投資しているようだ。

BOX相場を離れたときは波乱要因

ネット証券によると個人投資家の信用買い残高(買い残高-売り残高)は昨年の約2兆円から今年は1兆円増加しているようだ。
下落過程で買い支え需要として期待できるがBOX相場を離れたときは波乱要因となる可能性が高いことも認識しておく必要があろう。

米国の利上げの時期が最大の注目点

今週は14日~15日に米FOMCがある。12月最大の注目イベントである。テーパリングを開始した米国の利上げの時期が最大の注目点であるが新型コロナウイルスの再拡大により先行きが読みにくくなっている。
波乱なく通過すれば年末ラリーが期待できるが個人投資家が主体である現状では個別株物色の展開となろう。

今週のレンジは?

チャート的には200日線(2万8886円処)で弾き返されてる状況である。その上には下降する25日線(2万8983円処)が位置し戻りの抵抗線となりそうである。
一目均衡表の雲の上限(2万9050円処)も同水準に位置しており当面の上値は2万9000円となりそうだ。
一方、下値は転換線(2万8248円処)、ボリンジャーバンドの▼1σ(2万8148円処)、節目の28000円があげられよう。
今週は2万8000円~2万9000円のレンジで前半は方向感の乏しい展開となろう。

(ハチロク)

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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