恐怖を覚える暴落
先週の日経平均は前週末比約884円安となり4週連続の週足陰線となった。
しかし、先週の動きは相場史上、歴史に残る動きだった。
日銀の利上げ発表後3日間で7643円下落、8月5日には4451円安と一日の下落幅としては過去最大となった。
翌日には3217円高とこれまた一日の上昇幅としては過去最大となった。
核戦争でもなく大手銀行の破綻でも大地震でもないのにこの動きには恐怖を覚えた。
AIによる自動売買の暴走
この動きがこそがAIによる自動売買の暴走なのである。
自動売買が主流になっている現在の相場では一定数の値幅を超えると「売りが売りを、買いが買いを呼ぶ」相場になる。
今回の動きは日銀の利上げにより円キャリートレードを解消する動きで円高に振れ、それが自動売買取引で先物売りを誘発、その動きにCTA(商品投資顧問業者)が売りで乗っかり急落に拍車をかけた。
自動売買では「円高は売り」と認識しているようで、更なる円高が先物を売り信用取引の追証やデリバティブ取引の証拠金不足を避ける為の売りも誘いパニック的な動きとなった。
日本市場の脆弱性が露呈
前週のこの欄でも書いたがSQ週は仕掛けが入りやすい。今回も先物のオプションを利用した激しい動きとなった。
日本の相場の売買高の約7割は海外投資家であると言われているが下げの翌日に急騰した今回の動きを見ると長期取引の投資家ではなく超短期のヘッジファンドが主体であったと言わざるを得ない。
海外投資家に振り回される日本市場の脆弱性が露呈した形である。
その後も一日の値幅が1000円以上上下する相場が続いており安定しない。
30日以内に再度下値を試すケースも?
恐怖指数で知られるVIX指数も大きく反応し通常20ポイント以下で推移していた指数が瞬間60ポイントまで上昇した。
私の経験則からするとVIX指数が大きく動いた時にはその後30日以内に再度下値を試すケースが多いので注意は必要である。
為替の動きに連動する相場展開
チャートでは5日安値(3万1156円12銭)を底に下値を切り上げる形で戻りを試している。しかし2日に付けた窓(3万5880円15銭)を埋められずにいる。
5日移動平均線(3万4215円処)は抜いてきているものの52週移動平均線(3万6000円処)までは戻れていない。
窓を埋めて52週移動平均線を明確に抜いてくるまでは戻り売り優位となろう。
今週も為替の動きに連動する相場展開を想定する。
今週のレンジは3万4000円~3万6000円を予想する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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