2週連続で週足陰線
先週の日経平均は前週末比約785円安と2週連続で週足陰線となった。
トランプ大統領の中国への追加関税発動やカナダ、メキシコへの関税問題で乱高下する展開であった。
この間、米国長期金利が低下し追加利上げの可能性が高い日本は長期金利が上昇、米国との金利差が縮小し円高に振れているのも上値を重くした。
好業績でも決算発表後売られる
第3四半期の決算発表が峠を越えたがSMBC日興証券の集計(発表分の660社)によると今期の純利益予想では前年比6.7%増と4年連続で過去最高を更新するペースのようだ。
好業績にも関わらず決算発表後売られる銘柄が多いのはやはりトランプ氏の関税発動を警戒しているということかもしれない。
また、1ドル150円前半で推移している為替は企業が想定している企業レートの水準でありこれより円高に進むと企業業績にマイナスに働く企業も多く積極的に買いにくいといった感じだ。
金融政策の方向性が違う日本株
海外投資家は158円からの反転、円高に動いた1月は1か月間で現物、先物合わせて約1兆円日本株を売り越した。
欧米が金利を引き下げ日本だけが金利を引き上げており金融政策の方向性が違う日本株にはグローバル運用を行う投資家にとって資金を振り向けにくいということかもしれない。
相場は3万8000円~4万円のBOX相場を約5ケ月繰り返している。
この間、欧米の株価指数は高値を更新したが日本株だけは高値を抜けない状況である。
日銀保有のETF処分方針は?
何故、日本株は積極的に買われないのか。個人的には日銀の保有する簿価で37.2兆円、東証プライム市場の時価総額の約7%を占めるETFの影響だと思われる。
相場の低迷期、日銀がPKOとしてETFで買い入れをしてきて相場が底を打ち反転したがこれらの処分方針は全く語られてない。
26年4月より少しづつ処分するとの噂もあるが正式には決まっていない。
おそらく、今のAIによるアルゴリズム取引で「日銀、保有するETF売却」とニュースが流れれば昨年の8月のように暴落を引き起こす可能性は高い。
出口戦略をしっかりと示すことが必須条件
そんな爆弾を抱えている市場に投資するリスクは多く取れないというのがグローバル運用を行う運用者の本音と思う。
だが、ある程度波乱は覚悟のうえでこの問題を市場と対話しないと日本のマーケットはいつまでも「蚊帳の外」になってしまう。
出口戦略をしっかりと示すことが長期で投資する海外投資家を呼び込む必須条件だと思う。
今週は為替に警戒しながらの上値の重い展開を想定する。
今週のレンジは?
今週は2月限の先物、オプションのSQであるが火曜日が休日であり仕掛けにくいと思われる。
チャートでは1月27日を起点とする抵抗線(3万9000円処)に上値を抑えられれいる状態。下値も17日の安値(3万8056円)を起点とするトレンドライン(3万8500円処)がサポートし短期三角持ち合いの状態である。
下に抜けてくるボリンジャーバンド-2σ(3万8124円処)が意識され、再び3万8000円を試す展開も相対されよう。
今週のレンジは37900円~39000円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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