「恒久的」で来期の業績不安
先週の日経平均は前週末比約566円安と3週ぶりに週足陰線となった。
3月末の配当取りの買いも入り前週の高値を上回る場面もあったが権利落ちの金曜日には配当落ち(約306円)を埋めることもできず大幅下落となった。
要因はやはりトランプ氏が日本輸入車にも恒久的に25%の関税を課すと発言したことが大きいようだ。
関税に対してはある程度市場に織り込まれていたと思われたが「恒久的」ということで輸出企業の来期の業績不安で株は売られた。
「2空」を作っての下落
チャートでは1月27日の高値(4万0279円)を起点とする右肩下がりの上値抵抗ライン(3万8300円処)できっちり弾き返された形である。
3月11日の安値(3万5987円)から上昇時は窓を2つ作る「2空」状態だったが先週は逆に3万7873円28銭-3万7859円06銭、3万7556円75銭-3万7359円95銭の「2空」を作っての下落となった。
資金は欧州や中国に向かう
頻繁に窓を作っていると言うことは短期の先物主導の相場展開になっていると思われ実需買いが乏しいともいえよう。
配当落ち分の再投資の買いは期待できるものの4月2日の「トランプ関税砲」の全容を見極めるまでは積極的な買いは入りにくいだろう。
実際、米国でも「トランプ関税砲」の影響で景気後退懸念が出始め株価は調整局面に入っておりその資金は金融緩和を継続している欧州や経済対策を打ち出している中国に向かっているようだ。
変化を期待できるところに集まる
従来は投資資金の避難先として日本株が買われたこともあったが近年は資金の避難先として日本株が入ることは無い。
投資資金は変化を期待できるところに集まるが亀並みのスピードでしか変化できない日本に期待は無いということだろう。
その証拠に昨年7月から海外投資家は日本株を売り越し3月末までで約9兆円分売り越した。これは2023年以降の買い越し分を帳消しする金額である。
押し目買いに徹す
スピードの遅い変化に加え昨年8月の「令和のブラックマンデー」と言われる暴落で露呈した売買システムの脆弱性などを勘案すると日本株を積極的に買う理由は無い。
関税問題はいずれ落ち着くだろうが海外投資家が日本株を積極的に買うには課題が多そうだ。
今週のレンジは3万6600円~3万7800円を想定。「3空は買い向かえ」だが押し目買いに徹したい。
(ハチロク)


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