理解に苦しむ動き
注目された米国中間選挙は大方の予想通り「上院は共和党、下院は民主党」の勝利となり、トランプ氏曰く「大成功」となった。
開票が行わる時間帯はアジア市場は開いているため開票速報が伝わる度に上下に振れるパワー相場が横行した。前場には2万2440円の高値まで入っていたが後場の引け前には2万1980円まで下落し上下で460円幅動く激しい相場展開であった。
しかも、選挙の結果を受けてその日の日経平均は61円安となったのだが翌日にはNY高の影響を受けて400円高と理解に苦しむ動きとなっていた。
2月の下落場面と似ている
11月のSQ値は2万2469円47銭と波乱の10月SQ値(2万2313円75銭)よりも上で決定した。どうやら2万2500円を意識したSQ絡みの売買で上昇した感じがしてならない。今週は下値を固められるかに注目したい。今回の下落は2月の下落場面と似ていると以前この欄で指摘したが2月相場では安値を付けた14日から戻り高値を付けたのは27日となっている。
この間、9日間。これを今回に当てはめると9日目は11月8日の高値(2万2583円43銭)となる。2月の時はその後1週間で約1500円下落したが今回も警戒は必要である。
抵抗ラインは?
下値抵抗ラインは5日線の2万2188円処、今回の戻りの38.2%押しの2万1968円、転換線の2万1809円があげられよう。転換線を終値で明確に割ってくると2番底探しの展開となろう。
一方、上値は今回の下落の50%戻しの2万2710円、この水準は週足の転換線、基準線と重なり抜いてくるかどうか重要な水準である。抜いてくると2万3000円を目指す展開が期待できよう。
楽観はできない
8日のFOMCで12月の利上げは確実視されており米国の長期金利の上昇懸念が再度浮上してきた。現在は3.2%前後だが中間選挙も終わり危険水準とされる3.5%に急上昇する可能性も残る。
中間選挙後の相場は高いというアノマリーはあるのだが楽観はできない。(ハチロク)
(ハチロク)
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