戻り高値越えには時間を要す?【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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終始上値の重い展開

先週の日経平均は武漢で発生した新型コロナウイルスの拡大懸念で終始上値の重い展開が続き週間で214円下落した。
中国は武漢を封鎖し拡散を抑えようとしているが今週から旧正月の春節に入り中国人の大移動がおこる。
今のところ2003年に流行したSARSより感染力は弱いとされているがその時より中国から日本に観光にくる人数は格段に増加しており空港など水際でのチェックの厳格化が求められるところだ。
今週も拡大が予想される新型コロナウイルスの情報で相場の上値が重たくなると思われる。

懸念されるGPIFの売り

さらに市場で懸念されているのがGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の売りである。1月第3週にゴールドマンサックス経由でTOPIXに約3万枚の売りが出た。
金額にして約5000億円、この規模の売りを出せるのはGPIFくらいしかないので市場では同法人の売りと推測しているが日経平均が2万4000円台に乗ってくると売りが出されていたようだ。

積極的な買いが入れにくい状況

株価上昇により運用の基本ポートフォリオの上限に達してきたためのポジション調整とは思われるが株価の上昇に伴い更なる売りがでるとの憶測もあり積極的な買いが入れにくい状況である。
そうであれば日経平均の戻り高値である2万4270円越えには時間がかかるのかもしれない。チャート的には先週の日足は上値切り下げ型の下げパターンの形状である。辛うじて25日移動平均線(2万3823円処)を上回って引けているが5日線(2万3920円処)が下降してきておりデッドクロスが意識されよう。

売られたら買いで、2万4000円に乗れば売り

また、17日の高値を起点とする上値抵抗ラインは2万3950円処でこのラインも意識されるとこだろう。しかし、一目均衡表の転換線(2万3935円処)を引け値で抜けてくれば再び2万4000円台回復は期待できよう。
一方、下値はボリンジャーバンドのバンド▼1σ(2万3636円処)、その下は雲の上限(2万3530円処)が意識されよう。今週は2万3500円から2万4100円のレンジを想定する。
今週は「売られたら買いで、2万4000円に乗れば売り」で対処したい。

 

(ハチロク)




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