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突っ込み警戒感からプラスに浮上
26日の東京市場は小幅ながら3日ぶりに反発しました。日経平均は3円85銭高安です。米中貿易摩擦激化を警戒してNYダウが大幅に下落した流れを引き継ぎ、売り優勢でスタートしましたが、下げ幅を230円超に広げた後は、短期的な突っ込み警戒感や決算期を控えたヘッジファンドの買戻しが入り、下げ幅を縮めました。後場からは日銀ETFの買い観測でプラス圏に浮上しています。
銘柄個々にも自律反発のタイミング
指数インパクトの大きいファーストリテ、ソフトバンクGの2社で日経平均を約75円押し下げましたが、日経平均は朝安後下げ渋っており、下値模索が続いていた銀行株や半導体関連も底堅く推移するなど、銘柄個々にも自律反発のタイミングにあったようです。利益確定売りに値を崩していた中小型株にも下げ渋るものが散見され、上場5日目のメルカリ(4385)も朝安のあと切り返し、終値ベースで上場後初の上昇となりました。
物色は内需・ディフェンシブ
もっとも米中対立リスクが燻るなか、輸出セクターの主力株には手を出しづらく、物色は決算を手掛かりにした内需・ディフェンシブや個別材料株に向かいそうです。ピックアップ銘柄はソウルドアウト(6553)が切り返し、ファイバーゲート(9450)やシスメックス(6869)も下げ渋りました。短期値幅取り候補は引き続き強いトレンドの出ている中小型株に買いを入れ、様子を見ているところで、値動きの鈍った銘柄を見切る一方で、値幅が出そうなタイミングでは追撃買いに出たいと考えています。
花咲 翁
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