米国過去最高でも日本株は下落!!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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約30兆円を使い残し

米株式市場でS&P500種とナスダック総合指数が連日過去最高値を更新となり、ダウ平均が大幅上昇しても日本株は下落基調だ。6月24日に日本は新型コロナウイルス禍を受けて2020年春から積み増してきた国の予算73兆円のうち、約30兆円を使い残していることが判明した。

財政支出の拡大が最も必要

家計や企業への支払いを確認できたのは約35兆円と名目国内総生産(GDP)の7%程度にとどまった。このニュースとコロナ感染者の増加が日本株の売り要因となっている。取引時間中のダウ先物が大幅上昇しても日本株は売られる。財政支出の拡大が経済成長と株価上昇には最も必要であることを市場は訴えている。

数百万人の高賃金の雇用を生む

米国は4月末までにGDPの13%に相当する2.8兆ドル(約307兆円)を消化している。さらに、バイデン大統領は超党派で合意したインフラ投資法案の支持を呼びかけるための地方遊説を始めた。演説で「数百万人の高賃金の雇用を生む」と成立に意欲的だ。合意に含まれなかった法人増税や福祉政策の必要性も訴えた。

米国経済は強固で株価の上昇が続く

6月24日に発表した1.2兆ドル(約130兆円)のインフラ投資法案は、バイデン大統領の約2兆ドルの「米国雇用計画」に比べて規模が小さく、法人増税も盛り込んでいない。バイデン氏は合意案について「米国雇用計画の重要な優先事項を前に進めるためのものだ」と理解を求めた。バイデン氏は演説で「私のさらなる経済政策の実現にむけて議会と協力していく」と語った。
超党派で合意できていない法人増税や、教育や福祉に1.8兆ドルをあてる「米国家族計画」の成立も引き続き模索する意向を示した。これだけ巨額な財政支出を行ってもさらに追加しようとする米国経済は強固で株価の上昇が続く。

大規模な財政支出が盛り込まれると日本株も本格的上昇

菅総理もバイデン大統領を見習うべきだ。また、米国市場の動向から、6月でリフレトレードは一巡した可能性が高そうだ。米国市場で半導体関連などのグロース株が堅調なことを踏まえると、日本市場もハイテク・グロース株の持ち直しが期待できそうだ。ただ、日本はまずコロナ感染者数が減少することが求められる。その上で重要なことは8月に発表予定の経済対策の中身だ。大規模な財政支出が盛り込まれると日本株も本格的上昇となる。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はメディシノバ・インク(4875)、MCJ(6670)、ティアンドエス(4055)。

 6月28日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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