インフレリスクは一過性!!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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新型コロナ・ウイルスの感染再拡大

欧州の新型コロナ・ウイルス感染再拡大、ドイツでは規制が再び強化された。韓国も感染者が過去最多となっている。ただ、米国は感染者が増加しても再びロックダウンを行うことはないだろう。
既にワクチン接種が世界的に進んでいることから、欧州のような対応を各国が行う可能性は低い。米国は、来年に中間選挙を控えており、バイデン大統領はコロナ問題を深刻化させるような政治対応は取らないだろう。

潜在供給力自体は大きい

また、現在は、昨年と違い積極的に財政政策を行っていることもあり、経済危機が世界的に意識されるような状況でもない。原油価格の上昇でインフレリスクを警戒しているようだが、今のインフレは、コロナ・ショックからの正常化の過程で発生している部分的な供給ショックだ。つまり、供給問題が解消すれば、潜在供給力自体は大きいため、インフレが収まっていくだろう。

インフレは持続的に上昇しないと発生しない

インフレは持続的に上昇しないと発生しない。また、価格上昇率は加速化しないと鈍化する。パウエルFRB議長は足元のインフレは一過性だと認識している。なぜなら、生産量がコロナ前の状態まで完全に回復していないのに、需要は貨幣供給量の増加(金融の量的緩和が原因ではなく、財政政策が原因)で改善し、需給バランスが短期的に需要超過になっているだけだからである。

日本の問題は需要不足

一方、日本の問題は需要不足だ。それは新自由主義でグローバル化と自由化を積極的に進め、デジタル化という技術革新もあって、供給力が大きく増加したにもかかわらず、投資変動リスクを補うための財政政策の強化を財政健全化の名の元に積極的に行ってこなかったからである。
緊縮財政政策で、需給ギャップがデフレギャップ的となり、低インフレ経済に陥ってしまったのだ。財政政策が各国で強化されている状況下で、新型コロナ・ウイルスの感染症拡大による経済危機のリスクはない。景気変動リスクを財政政策が抑制するからだ。今の日本株式市場はCTAやヘッジファンドによるプログラム売買のマネーゲームで翻弄されているが、売られた所では積極的に買いのスタンスで望みたい。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はラキール(4074)、Kudan(4425),LITALICO(7366)

 

11月29日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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