落ち着きを取り戻す
12月第3週の東京市場は米国での相次ぐ経済指標発表や日銀金融政策決定会合への警戒、ニューヨーク市場でのテック関連売りから18日には4万9000円を割れる展開になったが、週末19日に日経平均は4万9500円台まで戻し落ち着きを取り戻す動きになった。
バーリ氏発言でAI関連調整
AIに絡むテック関連については世紀の空売り帝王と言われるマイケル・バーリ氏が「OpenAIは、次のネットスケープで消える運命にあり、膨大な資金を流出させている」と批判的なコメントをしたことで衝撃が走った。しかし17日に半導体製造装置大手のマイクロンテクノロジーが第1四半期で前年同期比56.7%の大幅増収と強気の見通しを発表したことでハイテク全般への懸念としては後退した。
メモリー価格が驚異的高騰
AIサーバー向けの需要急増によるメモリー価格の驚異的高騰からPCメーカー各社は大幅な値上げを告知しており、PCメーカー以外では、ゲーム機向けメモリーの調達懸念から任天堂(7974)やソニーグループ(6758)が値を崩している。半導体関連大手は、社会的混乱を回避する上でも大幅増産が急務となっていることから、メモリー製造会社を中心に業績拡大への不安はないだろう。
植田会見も無事通過
一方、日銀金融政策決定会合では予測通り、0.75%への利上げを実施し、19日引け後の会見で植田総裁は目標の中立金利について明言を避け、慎重かつ機動的に対応すると発言し、日銀の今後の方針についての不安は後退した。
先週は新規上場が6銘柄で大型上場が相次いだことや税金対策の売りも断続的でていたが、それも峠を超えたようだ。日経平均VIも30を超えていたが、19日大引け時点で27.31まで低下しており、過度な警戒は無くなっている。
19日のナスダックは大幅高
加えてニューヨーク市場は19日に主要3指数が揃って上昇し、ナスダック指数は301.26ポイントと大幅高となり、個別ではマイクロンが最高値、エヌビディアやオラクルなども上昇し、先物決済日であるクワドルプル・ウィッチングが通過し、需給面を含めて大きな一連のイベントは通過した。これを受けて225先物のナイトセッションでは5万330円まで上昇しており、週明けはAI半導体関連主導で日経平均は5万円回復が期待できよう。
新年相場に向けて仕切り直し
今週はクリスマス休暇突入から売り買いとも欧米投資家の売買は減少すると思われ大きな株価変動はないと見る。東京市場でも海外勢の市場参会者は減少することから、指数的には小動きでの推移が予想されるが、日経平均が5万円前後を維持すれば、クリスマス休暇明けから新年相場に向けて仕切り直しの動きを期待したい。
個別では?
個別ではAI関連の半導体や、フィジカルAIを筆頭に今年の相場をけん引した銘柄の選別を行って見たい。12月末が終われば第3四半期決算接近から業績面での再点検も必要になるだろう。個別ではメモリー高騰から日本マイクニクス(6871)やキオクシアホールディングス(285A)、フィジカルAIではファナック(6954)など。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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