イベント通過後の変化期待【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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ETF分配金捻出で買い入りづらく

昨日の東京株式市場は続落となりました。お伝えしておりますように昨日と本日は指数連動型上場投信(ETF)の決算に伴う分配金捻出(約8000億円)の売りが出てきますので、買いが入りづらくなっています。昨年は7月8日に約3000億円、7月10日に約4000億円の売りが出て、日経平均は8日に176円安、10日に238円安となりました。

続落なら後場は目先の買い場

ETF分配金は、株主総会を経て決まるため、7月決算が多くなります。3月の配当権利落ち日にETFは配当相当額の先物を買い建てます。先物を利用するのはトラッキングエラー防止のためです。そして、支払い時に先物を売却し現金化します。この毎年のイベントが通過すると需給が好転するため、配当落ち後は日経平均が上昇する年が多いのでしょう。昨年は翌営業日に493円高になり、下げ幅以上に上昇しました。本日も続落するならば、後場からは目先の買い場になるのではないかと思います。

東京五輪での感染拡大懸念が上値重く

ただ、日本株が弱いのはこのETF絡みの売り以外にコロナ感染の増加もあると思います。政府はまん延防止重点措置を1カ月延長するほか、東京都に緊急事態宣言を出す方向で調整に入ったと報じられており、空運や陸運株が大きく売られています。春先にはワクチン接種の急速な進展により浮上したセクターが売られており、半月後に迫った東京五輪での感染拡大懸念などが上値を重くしています。

オプションSQ値が重要

そのため本日のオプションSQ値が重要になるものと思われます。一般的にSQ値を上回っていれば強く、下回れば弱いというのがセオリーです。下回って推移するならば暫し様子見となりそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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