指数の位置関係【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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日経平均2月高値から調整継続

昨日の日経平均は5日続落で5月13日の取引時間中の安値を下回ってしまいましたが、日足は三空叩きこみとなっており、目先は下げは行き過ぎに感じます。日経平均は一昨日の終値で200日線を下回り、25日線と150日線がデッドクロスしました。日経平均のチャートは明らかに崩れてきており、2月高値以降の調整局面が継続しています。

値嵩株が日経平均を崩す

一方でTOPIXと日経300、東証1部の大型株指数と小型株指数、東証2部指数、ジャスダック平均はそこまでの崩れではありません。ファーストリテイリングやファナックなどの値嵩株の比率が高いために、それらの銘柄の崩れが日経平均だけの崩れ現象を起こしているのです。

日経平均だけ見て悲観する必要なし

相場全体を現すTOPIXは5月13日安値(1845.72ポイント)まで距離を残しており、日経300、大型株指数、中型株指数も5月安値を割れていません。小型株指数や東証二部株指数、ジャスダック指数に至っては7月9日安値も割り込んではいない状況です。このように指数によって位置がバラバラであり、日経平均だけ見て悲観する必要はありません。

売り買い拮抗でNY動向次第

東京株式市場は週末4連休となるために、本日も換金売りが持ち込まれる可能性はありますが、これは売り方にしても4連休前には買い戻してポジションを軽くしたいはずであり、需給的には売り買い拮抗となるはずで、NY動向次第ということになりそうです。

NYはナスダックを追いダウも下放れ

NY市場はナスダックの崩れが先行しました。7月12日以降は5日連続で陰線を連ね、14日の下落でMACDがデッドクロスしました。19日は陽線形成となりましたが、日足は窓を空ける離れの陽線で25日線を割り込みました。ナスダックを後追いする形でNYダウも19日に下放れて25日線、75日線を一気に下回りました。

ダウをみて相場を語るべきでない

主要3指数で一番悪い形となったのはNYダウで、一目均衡表の雲を割り込みました。日経平均同様にNYダウは指数操作のし易い指標で、構成銘柄はわずか30しかないのです。S&P500やナスダックは25日線は割り込んでいますが、75日線は割り込んでいません。一目均衡表でも基準線を割り込んだ程度であり、雲上限までは距離があります。東京市場の日経平均と同様にNYのダウ30種平均をみて相場を語るべきではないのでしょう。

75日線サポート機能を発揮するか

S&P500もナスダックも過去1年で75日線を5回割り込みました。しかし、滞在日数は最短4日、最長で10日で、割り込んだところが毎回買い場となってきました。現在、S&P500の75日線は4210ポイント、一目均衡表の雲上限が4181ポイント、ナスダックの75日線は1万3965ポイント、一目均衡表の雲上限は1万3672ポイントに位置しており、この近辺がサポート機能を発揮するのかどうかを冷静に見る局面でしょう。

狙うなら期日明け銘柄から

本日の日本電産から第1四半期決算発表が本格化していきます。蓋を開けてみないことには分かりませんが、相場の調整はいつもお話しするように需給悪化が要因です。そしてそれは過剰流動性金融相場から業績相場へのバトンタッチ局面で起こっています。本格化する決算発表により上方修正が相次げば、割安感台頭による買い需要が膨らみ、需給が好転してくれないかと思いますが、狙うなら期日明け銘柄からかと思います。

村田製作の押し目の押し目狙い

好業績期待銘柄の中で一足早く来週29日に高値期日を迎える村田製作所<6981>の押し目を筆者は狙っています。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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