少し先を見るならば【転ばぬ先のテクニカル】

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閑散のなか賑わっているのは…

昨日の東京株式市場は3日続伸となりました。しかし、海外勢が休暇入りしているために商いは閑散でした。賑わっているのは直近のIPO銘柄の中で成長性と割安感を兼ね備えた銘柄群。IPOラッシュのために公開価格を割り込む例が多いのですが、逆にPER20倍以下のものは初値が意外なほど安いため、その後上値を追いかける銘柄で出てきています。例えば21日IPOの湖北工業や昨日IPOの三和油化などです。

割安放置のナブテスコ

ところで新しい四季報を見ていて、こんな割安に放置されている株があるんだ、と思ったのがナブテスコ<6268>です。ナブテスコは産業ロボット用精密減速機で世界シェア6割、自動ドア世界首位級で鉄道用ブレーキも強い会社です。

四季報では…

四季報の見出しは【快走】とあり、鉄道機器がコロナ影響で一服。ただ、柱の精密減速機と油圧機器が大幅増。営業益続伸。株評価益見込む。22年12月期は油圧機器が足踏みでも、精密減速機が好調持続。連続営業増益。株評価益は一巡。【商用車】中国・寧波合力科技と商用車向け電動エアコンプレッサー販売会社を上海に設立、電動化需要対応。バスに後付け可能なドライバー異常時対応システム発売。と解説しています。

下げ止まり25日線回復

株価はコロナショックの昨年3月に2007円で底打ちし、今年の4月には5610円まで上昇。その後7月に3935円まで下げた後、9月に4910円で戻り高値を付けてから二段下げに向かいます。今月6日に3120円で下げ止まり、本日は3360円近辺で25日線を回復してきました。

PER3.6倍で期末39円配当つき

今12月期の会社計画は、売上高が前年比9.5%増の3060億円、営業利益は同15.7%増の330億円、経常利益が同401.2%増の169億円、当期利益は同440.4%増の110億円を計画しています。一株利益は914.30円なので、株価純資産倍率(PER)はたった3.6倍です。また、配当は中間が38円、期末39円の合計77円ですから予想配当利回りは2.3%です。今月決算なので、期末39円配当がついてきますので、少し先を見るなら良い位置ではないかと思います。

日々勇太朗

 

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