3月相場は慎重に【転ばぬ先のテクニカル】

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押し目買いに続伸

昨日の東京株式市場は日経平均が続伸、TOPIXは4日続伸となりました。日経平均は朝方2万7305円安値までありましたが、200日線が下値サポート機能を発揮。その後、押し目買いが入りだすと5日線、25日線を回復しました。日経平均の終値は2万7516円(+70円)で、出来高概算11億2925万株、売買代金は2兆7883億円でした。

相変わらず物色意欲強い

騰落は値上がり銘柄数1075、値下がり銘柄数672で、プライム市場の新高値銘柄は116。業種別指数を見ると2月相場を牽引した海運株指数が1.24%安と3月入り早々に売られましたが、一方で同様に2月相場を牽引した鉄鋼株指数は2.15%高と大きく切り返しました。相変わらず物色意欲が強いことが伺えます。

今月下旬に向け調整の予感

2月相場は大きな動きなく、概ね2万7500円を挟んだ小動きでした。大納会の急落からスタートし、年初来高値は2月6日の2万7821円。その後は2万7046円まで下落して2月の大引けは2万7455円。今のところはほぼ節分天井になっている訳です。株式市場の格言に「節分天井、彼岸底」というのがありますが、今月下旬に向けての調整が出てきそうな予感がします。ただ、調整入り前に再度、2月高値に接近する場面はあるかもしれません。

米消費意欲強くインフレ抑制に苦労

今月の米雇用統計の発表は従来とは違い1週間遅れの来週金曜日です。1月の数値が市場予想を大きく上回る結果となったことで、1月の数値が気になります。仮に今回も市場予想を上回るならば、3月のFOMCでの利上げ幅が0.25%から0.50%に引き上げられるかもしれません。金利を引き上げても引き上げても消費はコロナ前を上回っています。アメリカ人の消費意欲は強く、インフレ抑制に当局は苦労しています。

ダウ底割れなら値幅伴った下落

米長期金利は4%が視野に入ってきました。そのためNYダウは12月22日安値の3万2573ドルに急接近。ここを割り込むと3万ドル割れへと向かう可能性が高く、その場合は日経平均も大きな値幅を伴った下落となることになるでしょうから要注意だと考えております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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