ピークアウトが明確に【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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白内障の手術で3日間お休み頂きました

今週は3日間お休みを頂戴し読者の皆様にはご迷惑をお掛け致しました。3年ほど前の人間ドックで白内障の疑いが指摘され、専門医で検査して確定していましたが、日常生活に支障がなかったため経過観察の日々を送っておりました。今年に入って夜間の車の運転で対向車のライトが眩しくなり、また、視野が狭く感じるようになったため24日に白内障の手術に踏み切りました。

視力安定するのに半月から1カ月程度

お陰様で経過は非常に良好で、もっと早く手術しておけば良かったと後悔しております。ただ、視力が安定するのに半月から1カ月程度掛かるようで、遠方は視界良好なのですが、手元が見えにくいためPCなどで少々苦労しております。その内、手元に関しては老眼鏡で調整しますので、今しばらくご迷惑をお掛けするかもしれません。

やはり米中小銀行の資金流出

さて、昨日の東京株式市場は3日ぶりに反落しました。20日の当欄でレイモンド・メリマン氏の「銀行危機に関連する別の下落が起きる」との予測と地方銀行株ETFに反発の兆しがない動きをお伝えしておりましたが、やはりという感じです。米国市場で中小銀行の決算が開示され、資金流出額が大きいことが嫌気されています。

ファースト・リパブリック資産売却伝わる

中堅銀行の中でも預金規模の大きいファースト・リパブリック銀行の決算が25日に発表されましたが、1~3月期の預金流出が予想を上回り、同行の成功の主要要素だった超富裕層向けの資産運用事業が行き詰りつつある恐れがあり、同行は500億~1000億ドル(約6兆7000億~13兆4000億円)相当の資産売却を模索していると伝わりました。

不安再燃で他地銀株に売り広がる

売却対象には長期の住宅ローン債権や長期証券などが含まれ、同行の資産と負債のミスマッチ改善を図る計画ですが、金融システムを巡る不安再燃で他の地銀株に売りが広がった他、JPモルガンなどの金融大手も下落しました。

物流大手UPSは売上高見通し下方修正

このことに加え、物流大手UPSが需要低迷を理由に売上高見通しを下方修正したことから、景気減速が意識されたことも相場の重石となり、同業のフェデックスや鉄道貨物、空運株などにも売りが波及。UPSが10%急落し2006年7月以来の大幅安となった影響で、ダウ輸送株指数は3.6%安と昨年9月以来の大幅下落となりました。S&P500指数は直近3日間、5日線を下回っていましたが、25日の急落で5日線が明確に下向きに転じ、25日線を割り込んできました。

東京市場は下げ幅限定も陰線続く

それと比べると東京市場は下げ幅が限定的ではありますが、このところ日経平均は毎日値上がりしても、時間経過とともに値を消す展開を繰り返していました。日経平均は25日まで5日線を挟んで堅調推移してきました。しかし、上値追いの割には21日~25日の3日間、日足ローソク足は陰線形成でした。

短期の騰落レシオはピークアウト

26日の日経新聞朝刊にも書かれていましたが、25日騰落レシオが146.5%となり、昨年の市場統合後のプライム市場で最高数値の過熱圏で推移していると指摘。これよりも短期の15日騰落レシオは今月18日の150.3%でピークアウトし、25日は127.8%、更に短期の6日騰落レシオは14日の236.5%でピークアウトし、25日は137.8%に低下。今年の大発会を底値に上昇を継続してきた流れは、既に一旦ピークアウトしたのではないかと思われます。

週末に向け換金売りによるポジション調整

いずれにしても今週末は植田日銀初の金融政策決定会合があり、GWに突入します。その間、5月2日~3日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。結果発表が3日なので東京市場はGWの休日中ということもあり動くに動けないため、今週末に向けては換金売りによるポジション調整が行われるものと思われます。ここは様子見するしかない日柄ということになりそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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