週足サイクル終盤戦【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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米国マチマチも東京市場は年初来高値

昨日の東京株式市場は反発し終値ベースで年初来高値を更新しました。8日の米国市場はマチマチの展開でNYダウが小幅に下落する一方、S&P500とナスダックは小幅に高く、中でもナスダックは2月2日高値に接近し、年初来高値更新を伺う動きとなりましたが、10日の消費者物価指数発表前ということもあり、日中値幅は小幅なものにとどまりました。

前日も実際は買われた

その割に東京市場は強いの一言。前日8日は日経平均が208円安でしたが、これはファーストリテイリング1社で100円足を引っ張っただけで、プライム市場の値上がり銘柄が1126と値下がり銘柄の倍近くあったことや、新高値銘柄が293を数えたように、実際は買われたということです。

GW明けから機関投資家ポジション積み上げ

恐らくGW明けから国内機関投資家が買いだしたのではないかと思われます。国内金融法人は4月新年度入り以降3週連続大きく売り越してきました。ファンドマネージャーの心理からすれば、新年度はまずは利食いから入りたいところ。それが終わってみると株価はジリジリ上昇していくため、新たなポジション積み上げを始めたのではないでしょうか。

週足サイクルは終盤

では、ここから更に株価は上昇に弾みがつくのでしょうか?筆者は上げ賛成ではありますが、気をつけねばならない局面を迎えていると考えております。日経平均の週足サイクルは概ね19週~21週で天底をつけるパターンが続いています。本年1月大発会を底にジリジリと上昇してきましたが、今週が19週目とサイクルの終盤となっています。

米金融危機一旦収まったが次は債務上限問題

米国の金融危機は一旦収まったように見えます。しかし、今後は次の危機、即ち米国の債務上限問題がクローズアップされてくることになります。社会保障など大きな政府を掲げる与党民主党と、財政の健全性など保守的で小さな政府を標榜する野党共和党。次回の大統領選挙は来年2024年であり、政争の具とされる可能性があり、予断を許しません。

テクニカル・デフォルトも

債務上限交渉を進めるにあたって、交渉の中心人物に、ベテランのペロシ元下院議長やマコネル上院院内総務が不在なのが難航しそうな大きな理由です。しかも、歴代財務長官はもっと米議会と交渉してきましたが、イエレン財務長官は米議員と交渉しないスタンスなのです。そのため、期限ギリギリまで揉めたり、場合によってはテクニカル・デフォルトとなる可能性もあるということです。

上げて弱気、下げて強気

上げて弱気、下げて強気の姿勢でのぞみたいと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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