夏枯れの気配漂う
昨日東京株式市場は日経平均が小幅に続落、TOPIXは小幅に反落しました。26日の午前3時に米FOMCの結果が発表されるため、市場は様子見となりました。押し目では買いが入ってきますが、売買代金も減少傾向にあり、夏枯れの気配が漂っています。
流れは下向き
日経平均は6月19日と7月3日に3万3700円台でダブルトップを形成しました。その後、二段下げから現在はリバウンドしての一服となっていますが、7月19日に25日線に迫ったところで息切れとなっており、25日線を割れてから14日が経過しています。そのため25日線自体が右肩下がりに転換しており、流れは下向きとなっています。
上値重くなり下げ厳しくなるかも
一目均衡表では7月14日に転換線と基準線がデッドクロスしました。足元は転換線と基準線の間での攻防となっていますが、遅行線が既に日々線の下に潜り込んでおり、三役のうち二役が陰転している訳です。雲の下に崩れれば三役暗転となりますが、雲下限は3万600円なので問題はありません。ただ、このまま横ばいで推移すると、あと3日で雲の中に突入します。そうなると上値が重たくなり、下げが厳しくなるかもしれません。
個人投資家含み損抱え建ち玉も膨らむ
7月14日時点の信用取引の評価損率はマイナス10.19%でした。日経平均が高値をつけた前週6月16日時点の評価損率はマイナス7.34%だったことに加え、信用買い残高は3兆2476億円から3兆6703億円に増加しており、信用買いと信用売りの貸借倍率も3.19倍から4.3倍に拡大しています。ということは、個人投資家は含み損を抱えつつ、信用建ち玉もパンパンに膨らんでいるということです。
上値追い難しく下への警戒必要
これでは海外勢の大規模な日本株買いが再開されないと、個人は回転が効かず厳しいということになります。需給が悪化しており、余ほどのことがない限り、上値追いは難しいと言わざるを得ません。下への警戒が必要になってきていると感じます。
円高転換なら株式も軟調展開
ドル円に目を移すと7月14日に75日線タッチからリバウンドし、7月21日には25日線の走る141.96円まで戻しました。しかし、25日線がレジスタンスとして立ちはだかり昨日は5日線割れとなっています。FOMCの結果次第ではありますが、週足でも5週線が右肩下がりとなっており、上値が重くなってきた印象であり、ここで円高転換となるならば、株式市場も軟調な展開が予想されるところです。
日々勇太朗
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