13週線攻防【転ばぬ先のテクニカル】

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反発も上値追いは限定的

本日の東京株式市場は反発しました。先週末24日の米国市場はAIブームを背景としたハイテクセクターが相場をけん引しましたが、今晩は英国市場がスプリング・バンク・ホリデー、米国市場もメモリアルデーで休場のため、海外投資家のフォローが限られることで上値追いは限定的となったようです。

経済指標の発表多く様子見気分の一週間に

今週は経済指標の発表が多いことで、様子見気分の一週間になりそうです。さて、今週のスケジュールを確認しましょう。
28日(火)日本 4月の企業向けサービス価格指数
日本 三菱重が事業計画説明会
日本 学びエイドが新規上場
米国 3月のS&Pケースシラー住宅価格指数
米国 5月の消費者信頼感指数
29日(水)米国 地区連銀経済報告(ベージュブック)
米国 セールスフォースが決算発表
30日(木)日本 ソニーGが事業説明会
日本 4月の建機出荷
米国 1〜3月期GDP改定値
31日(金)日本 4月の失業率、求人倍率
日本 5月の都区部CPI
日本 4月の鉱工業生産速報値
日本 4月の商業動態統計
日本 5月の為替介入実績
中国 5月の製造業・非製造業PMI
欧州 5月消費者物価指数(HICP)速報値
米国 4月の個人所得・個人消費支出(PCE)
米国 5月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)

この中で特に注目が高いのは29日(水)の米国地区連銀経済報告(ベージュブック)、30日(木)の米国1~3月期GDP改定値、そして週末31日(金)の米国4月個人所得、個人消費支出(PCE)です。

FOMC議事要旨は現行金利を当面維持

FRBは先週、4月30日~5月1日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表しましたが、現行の金利を当面維持する姿勢を示し、数人のメンバーが、必要とあれば追加利上げにも前向きな姿勢を見せていました。 そのため、次回6月会合では据え置きが確実視されています。

利下げの可能性を探るためPCEは特に注目

利下げの可能性を探るため、FRBがインフレ指標として重要視しているPCEコアに予想では、前月比での伸び率が年初来の最低水準に鈍化する可能性が高いと見られています。そうであれば年内の利下げ軌道が確認され、ドル売り材料となりますが、そうではないと追加利上げが取りざたされることになりますので、PCEは特に注目となります。

為替介入実績で政府・日銀の姿勢を確認

また、本邦では31日に5月の為替介入実績が公表されますので、なかなか止まらない円安基調に対する政府・日銀の姿勢を確認したいところです。

13週線超えられるかどうかが今週も焦点

さて、日経平均はファーストリテイリングやアドバンテスト、SBGなどの値嵩株によって指数を押し上げています。先週、何度もお伝えしましたように、日経平均が13週線を超えられるかどうかが今週も焦点です。現在、13週線は3万8920円の位置を走っていますが、先週から右肩下がりに転じてしまいました。

調整局面抜け出すには5週、13週線のGC必要

3月高値以降の調整局面を抜け出すには、13週線奪回から右肩上がりの5週線(3万8559円)が13週線を上回るゴールデンクロスが必要です。それが出来ない間は5週線近辺での押し目買い、13週線近辺での噴き値売りという細かい作業となるでしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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