SQ通過後の動きが重要【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
目次

3日続伸し4万2000円台

本日の東京株式市場は3日続伸し、日経平均は392円高の4万2224円、TOPIXは19.9ポイント高の2929ポイントで取引を終了しました。出来高概算18億716万株、売買代金は4兆7090億円。プライム市場の騰落は上昇1251銘柄、下落356銘柄、新高値銘柄は131銘柄、新安値銘柄は7銘柄でした。

利下げ条件整いつつあること示唆し買い安心感

今朝、目覚めて枕元のスマホでNY市場を確認したところ、日経平均先物が壊れたのかな?と思いました。シカゴの先物は昨日の大証比530円高の4万2470円で取引を終えているではないですか。10日の米国市場は、NYダウが429ドル高、ナスダックは218ポイント高。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による下院での公聴会で、利下げの条件が整いつつあることを示唆したことが買い安心感につながったようです。

牽引役は毎度お馴染みファーストリテイリング

ナスダックはエヌビディアなど半導体株が相場をけん引する形から、7日連続で過去最高値を更新。その流れを受け、値嵩半導体株中心に買い先行スタートとなったのですが、レーザーテックとアドバンテストは寄り付き直後の9時に高値をつけ、その後、9時5分にはマイナス圏へと売られました。日経平均の牽引役は毎度お馴染みファーストリテイリングが筆頭です。半導体株ではなく小売り株が引っ張っているのです。

巷、聞こえてくる話は…

巷、聞こえてくる話は、6月25日に日経平均が三角持ち合いを上放れたのを確認したオイルマネーが日本株投資を再開しただとか、中国の個人投資家が低迷する上海や香港株に見切りをつけ、日本のETFに買い出動したといった話し。そして、一部の大口投資家が先物を売っていて大変なことになっているらしいという話しなどなど。

先物の値動きと出来高に注目

明日が7月限オプション清算日(SQ)のため、プットオプションの清算とヘッジの先物買いを入れる中、先物の売り方がギブアップして手仕舞いの買戻しが重なっている可能性があり、先物の値動きと出来高に注目せねばなりません。

PERは17.7倍で5月7日に並ぶ

昨日の日経平均の一株利益(EPS)は2395円ですので、今朝の4万2426円高値で計算すると、株価収益率(PER)は17.7倍で、5月7日の17.74倍に並びました。これから本格化する第1四半期の決算発表でEPSが伸びれば問題はありませんが、需給イベントによる急騰劇だとすればPER理論では高すぎて買えない局面と言えるでしょう。

25日線との乖離拡大し新規買いは躊躇

現状は買うから上がる、上がるから買うといった商状で、基本はバイ・アンド・ホールドで良いのでしょうが、日経平均の25日移動平均線との乖離率が6.5%まで拡大しており、新規買いは躊躇されます。明日のオプションSQ通過後の値動きが重要であり、冷静に相場を見ていかねばなりません。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄

限定銘柄情報が満載!「株式市場新聞 公式メールマガジン」

購読会員限定コンテンツ

Pocket

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次