NY市場では半導体ハイテク株が急伸
本日の東京株式市場は日経平均が5日続落、TOPIXが4日振りに小反発とマチマチの展開でした。22日のNY市場ではバイデン大統領の後任にハリス副大統領への支持が広がってきました。著名投資家のジョージ・ソロス氏などウォール街の大口献金者などから急速に支持を集めており、トランプ前大統領の対中政策への警戒感が和らぎ、半導体ハイテク株が急伸しました。
買い先行も戻り売り浴びて伸び悩み
この流れを受けた今朝の東京市場は東京エレクトロンを筆頭に買い先行スタートとなりましたが、先週の急落により需給が悪化したことで、戻り売りを浴びて伸び悩みとなりました。日経平均は一時3万9927円高値までありましたが、25日線が4万100円近辺に位置しており、また、今日、明日にも5日線と25日線とのデッドクロスが確実なため戻り売りが優勢となっています。
一目均衡表では雲が捻じれ
一目均衡表では昨日、雲が捻じれました。
毎度という訳ではありませんが、株価急騰時に雲の捻じれが接近した場合、その捻じれ位置に向けて下落するケースがよく見られます。その場合、この近辺を底値にして日柄調整を経て、次の展開へと進むことが多いものです。昨日と本日の日経平均の安値は3万9519円と同値となりました。
値固めの日柄調整のなか決算手掛かりに個別物色
いわゆる「毛抜き底」と呼ばれる形であり、今回の急落は一旦は止まったのではないかと考えられますが、上値も重い状態であり、しばらくは値固めの日柄調整が続くのではないでしょうか。本日のニデック筆頭に決算発表が本格化することから、当面は個別物色が活発になることでしょう。
ドル円は156.30円近辺で踏みとどまれるか
為替市場に目を移すと、ドル円が本日75日線を割り込んできました。こちらは一目均衡表の雲上限(156.30円)に接近しており、この近辺で踏みとどまれるかどうかが注目点です。雲は薄く下限が155.86円のため、ここを割り込んだ場合は152円近辺までサポートラインがありません。
相場全体の需給が悪化している時に円高が進行すれば株価指数は崩れることになりましょうから、ここでドル円が踏みとどまれるのかどうか注目段階を迎えています。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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