反転条件が整いつつある状況【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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急ピッチな円高故日経平均の崩れも尋常でない

このところ懸念材料として挙げてきたドル円が本日は152円前半まで円高進行となりました。昨日もお伝えしましたように、ここでのポイントは23年11月の151.94円を割れるのかどうかです。日経平均がピークを打った7月11日を境にドル円は約10円高。急ピッチな円高故に日経平均の崩れも尋常ではなくなってきました。7月11日のザラ場高値である4万2426円から、本日は3万7825円安値まであり、わずか10営業日数で4601円幅、率にすると10.8%もの急落です。

冷静にみると短期的変化訪れる局面近づく

25日線との乖離率はマイナス5.6%に拡大して売られ過ぎ領域に入ってきました。また、短期6日騰落レシオが39.3%と昨年10月3日以来の低水準に低下。この時は翌4日に34.9%で底打ちし、年末年始高の起点となりました。逆張り指標のRSIも25.05%まで低下してきました。これは4月19日の24.7以来の低水準で、昨年10月6日にも20.4まで低下して反転。おおむね25%程度まで低下すると底打ちを繰り返しており、冷静に相場をみると短期的な変化が訪れる局面に近づいています。

ボリューム不満もいつ反転してもおかしくはない

そして、日経平均は7月12日からの下放れで本日は三空形成。一方で4万円割れとなった今週の日々の売買代金は22日が3.3兆円、23日が3.4兆円、昨日24日に3.8兆円、本日が5.2兆円といった推移であり、週初の閑散な下落から、本日ようやく投げ売りが出た程度。ボリューム面ではまだ物足りない印象です。ボリューム面での不満は残るものの、いつ反転してもおかしくはない条件が揃いつつあります。

短期反発狙いで中期は戻り売り

ただ、反転したとしてもテクニカルチャートの崩れはひどく、修復には相当の時間を要すると考えます。当面は短期反発狙いで中期は戻り売りとなりそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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