同じ北米経済圏なのに違う景色なのは何故?
本日の東京株式市場はマチマチの展開でした。23日のNY市場では長期金利が更に上昇し、10年債利回りが4.248%と7月下旬以来の水準に達しました。お隣のカナダでは「低インフレの時代が戻ってきた」とマックレム中銀総裁が明言し、カナダ中銀は0.5%利下げを決定。同じ北米経済圏なのに随分と違う景色なのは何故なのでしょうか。
債券利回りが株式益利回りを上回る
債券利回りと株式益利回りの差を示したものをイールドスプレッドと言いますが、株式より債券のほうが低リスクであり、債券利回りが株式益利回りを上回ったということはリスクを取って株式を買うよりも、高利回りの債券を買う方が有利となるということです。
S&P500のプットコールレシオが上昇
そしてこの3日間、S&P500のプットコールレシオが上昇しています。これはコールオプション(買う権利)とプットオプション(売る権利)のどちらが買われているのかの比率です。プットコールレシオが上昇しだしたということは、プットオプションを買う動きが出てきたということになり、先々の株価下落に備えたヘッジとしてプットオプションが買われ出しているということになります。そういう意味でNY株式の下落の可能性が出てきていることに注意が必要となってきました。
NY主要指数は下落
23日のNYダウは一時600ドル超下落し終値は409ドル安の4万2514ドル。S&P500も53ポイント安の5797ポイントで取引を終えました。そしてナスダックは296ポイント安の1万8276ポイントで取引を終了。現在、NYダウの25日線が4万2460ドルに25日線が走っており、S&P500は5608ポイントに、ナスダックは1万8197ポイントに位置しており、25日線を下値サポートとして機能するのかどうか。
10年債は25日線と75日線がGCへ
10年債は今晩にも25日線と75日線とのゴールデンクロスとなりそうで、更に利回りが上昇するかもしれませんので、株価にとっては正念場を迎えているということになります。
買戻し入り日経平均は4日振り反発
このところの東京市場は選挙の情勢に売りが加速していました。昨日段階で短期6日騰落レシオが40.62%まで低下したことで、買戻しが入りだしたようで日経平均は4日振りに反発しました。寄り付きは売り先行スタートで一時3万7712円安値までありました。
13週線下値支持線効果発揮し12日振り陽線
昨日段階で主要な移動平均線(5日、25日、75日、100日、200日、26週)を割り込んでいましたが、13週線(3万7835円)を割り込んだところからの反発となり、下値支持線効果が発揮されたようです。日経平均の日足ローソク足は12日振りに陽線が立ちました。
選挙結果で来週以降の相場が大きく動く
ただ、上値は75日線に阻まれました。11陰連が途切れたからといって、これで底入れかというと、そう簡単には行きますまい。明日は選挙前最後の取引となりますが、選挙結果によって来週以降の相場が大きく動くため、売り方は一旦の買戻しを、買い方はリバウンドすれば現金化を急ぐことでしょう。
明日から変化日迎えるが判断は難しい
衆院選や大統領選がなければ明日から変化日を迎えるため、買いだといいたいところなのですが、ここでの判断は非常に難しいと言わざるを得ません。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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