海外投資家不在で売買代金少なく方向感ない一日
本日の東京株式市場は小幅に反発しました。海外投資家がクリスマス休暇で不在のため、売買代金の少なく方向感のない一日でした。
利下げ余地狭まるもダウは4日連騰で86%戻す
24日のNY市場は続伸しました。先週のNY市場はFOMCで先行きの利下げ余地が狭まれたことで急落しましたが、NYダウはその翌日から4日連騰で下げ幅の86%を取り戻しました。S&P500はあと10ポイントで、ナスダックはあと70ポイントで全値戻し。相変わらずお気楽なマーケットだなという印象です。
債券市場は利下げどころか利上げ見込む
ところが債券市場に目を移すと、来年は利下げどころか利上げを見込んでいるようです。昨日の10年債利回りは一時4.637%まで上昇していました。
今年4月の4.737%以降は利下げ機運の高まりで9月には3.593%まで低下しましたが、景気指標が思った以上に強く、FRBが目指すインフレ率2%は難しく、また、年明けに就任するトランプ次期大統領の政策がインフレ再燃の可能性があるために、春先から夏場にかけて低下した利回りの91%を取り戻してしまっています。
利回り急上昇に株価が堅調なことに違和感
3月から4月の金利上昇時のS&P500は、3月28日の5264ポイントから4月19日には4953ポイントまで約6%の株価下落が起こりました。4月以降は金利が急低下していきましたので、S&P500は最高値を更新し、12月6日には6099ポイントまで上昇してきましたが、足元の利回り急上昇に株価が堅調なことには違和感を感じざるを得ません。
高利回りの国債に資金移動起こって不思議でない
12月20日現在の株式益利回りを見ると、S&P500は4.5%、ラッセル2000は3.80%、ナスダックに至っては3.65%と10年債利回りより1%も低いのです。リスク資産を持つよりも安全で高利回りの国債に資金移動が起こっても不思議ではないのです。
バフェット氏は株式投資家から債券投資家へ
ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの株価は今年356ドルからスタートし、11月には491ドルまで38%も上昇しましたが、一方で、バフェット氏は自社株買いや主要持ち株を売却し3250億ドルもの現金を蓄積し、短期国債や現金比率を大幅に高めています。オハマの賢人は市場が歴史的な高値圏にある中での慎重な姿勢を取っており、株式投資家から債券投資家へと姿勢を変えています。
長期投資の原則へ運用方針を戻す方向伺える
バークシャーの今年の株式売買報告を見ると、アップルやバンク・オブ・アメリカの株式を売却し、ドミノ・ピザやプール・コーポレーションの株式購入を進めました。このことは、本来のバフェット氏の長期投資の原則へと運用方針を戻す方向性が伺えます。本来はアップルへの投資などバフェット氏なら行わなかったと思われ、安定したキャッシュフローと成長市場での競争優位性を考慮した投資に戻ろうということのようです。
来年は米10年債利回りと株式益利回りから目を離せませんね。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp



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