S&P500とナスダックが25日線割れ
先週の東京株式市場は小幅続伸も、セクターローテーションが始まった印象で、10月相場を牽引したAI半導体関連銘柄の崩れが目立ち始めました。
米S&P500とナスダック総合指数が25日線を割り込み調整色が濃くなってきました。
FRB幹部発言で投資家心理が悪化
これは13日の米国ではFRB幹部の発言が悪材料視されたことが要因です。
米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は12月のFOMC会合で利下げを実施すべきかを判断するには、時期尚早だと語り、クリーブランド連銀のハマック総裁は労働市場に懸念を示しながらも、インフレを一段と抑制するために政策金利を据え置くべきだとの考えを表明。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は「インフレ率はなお高過ぎ、3%ほどで推移している」と述べ、セントルイス連銀のムサレム総裁はインフレ率が当局目標の2%を上回る現状では、追加利下げには慎重に臨むべきだとの見解を示しました。そのため、米金利デリバティブ市場における12月の利下げ確率が62.9%から49%へ低下し投資家心理が悪化。エヌビディアやブロードコム、アルファベットなどが大きく下落し、AIテック株のバリュエーション調整が加速しました。
個別では「スターゲート・プロジェクト」の一翼を担うオラクル株は高値から34%下落し、重要な節を割り込んできました。
更に、11月13日の政府シャットダウン終了は「対応が遅すぎた」と受け止められ、
経済への悪影響懸念が残り、市場の不安定さを助長した格好です。
TOPIXは崩れていない
さて、日経平均の週足は2週連続の陰線を形成。現在、25日線が4万9840円近辺を走っており、ここを死守できるのかどうか。裁定買い残がピークの10万8000枚から足元7万8000枚程度に減少しており、更に解消売りが出る場合は11月4日高値から二段下げにより25日線割れから75日線が走る4万6000円程度まで急落する可能性がありますが、TOPIXは5日線にタッチした程度で崩れは見られず、セクターローテーションが進んでいることが分かりますので、TOPIX優位の相場展開が起こるのではないでしょうか。
固唾をのんで見守る
今週の注目は19日のエヌビディアの決算発表に投資家の目が集まることでしょう。エヌビディアの時価総額は現在、米国のGDPの16%に相当する異次元世界へと踏み込んでいます。2000年のITバブルのピーク時を調べるとシスコ・システムズの時価総額がGDP比で4%程度でしたから、よくもまぁここまで株価を上げたものだと驚きを隠せません。もしエヌビディアの決算が市場予想に届かない場合、どのくらいの衝撃が走るのか、固唾をのんで見守ることになりそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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