12月利上げへの警戒感から想定以上の下落
本日の東京株式市場は想定以上の下落とました。日経平均は68円高で寄り付きましたが、上昇は2分と持たずに急落。10時5分から名古屋金融経済懇談会で日銀の植田総裁の発言が予定されていたことから、12月利上げに対する踏み込んだ発言があるかもしれないといった警戒が広がったようです。
名古屋金融経済懇談会での植田氏の主な発言
名古屋金融経済懇談会での植田氏の主な発言は以下の通りです。
・経済、物価情勢の改善に応じて政策金利を引き上げる
・12月会合で利上げの是非について適切に判断したい
・利上げは緩和的な金融環境の中での調整
・賃金と物価がともに緩やかに上昇するメカニズムが復活
・為替の変動、基調的な物価上昇率に影響する可能性があることに留意が必要
・米関税の影響、さほど顕在化していない
10年債利回り上昇し円高進み日経平均2%安
この発言後、10年債利回りは前週末比0.070%上昇し1.870%で取引されました。また、ドル円は155円台半ばへと進み、日経平均は2%安となりました。
足元の東京株式市場は非常に過熱
足元の東京株式市場は非常に過熱していました。25日騰落レシオは125%、短期6日騰落レシオに至っては272%と今年の最高水準です。更に、日経平均の月足チャートで120カ月線とのカイリ率を見ると10月末時点で96.5%にも達しました。
調整値幅足りないのでは…
リーマンショック以降を調べると、概ね60%~70%でピークアウトした後は10%~20%の値幅調整が起こっていたことが分かりました。11月4日高値から19日安値までの下落は8.3%程度ですが、今回は更に乖離率が拡大したことを考えると値幅が足りないのではないかと思います。
4万7700円近辺目指す展開も
日経平均は11月19日安値からのリバウンドで25日線が抵抗ラインとなった格好で、本日は25日線、5日線を割り込んできました。一目均衡表でも基準線が上値抵抗となり、本日は転換線を割り込んできました。既に転換線と基準線はデッドクロスしており、下向きに転じています。4万7700円近辺の先行スパンAを目指す展開へと発展するかもしれません。
TOPIXに崩れは見られず
もっとも11月28日の当欄で指摘しましたように、今年4月安値からの上昇率は日経平均型の異常なもので、TOPIXの上昇率を日経平均が凌駕しました。そのTOPIXは11月13日の史上最高値から19日の安値まで4.8%の下げにとどまっています。本日の下落で5日線を割り込みましたが、25日線上を維持しています。一目均衡表でも基準線、転換線の上に位置しており崩れはみられません。
分散投資型の資金循環による上昇は期待できる
一部の値嵩半導体関連に暴騰で上昇した日経平均相場は暫く休憩となり、今後はTOPIX型の本来の分散投資型の資金循環による上昇は期待できると考えます。日経平均が急落する場合は多少の連れ安は起こりましょうが、そうした押し目が買い場になるのではないかと考えています。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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