史上最高値を更新も警戒心は解けず
本日の東京株式市場は大幅反発し、日経平均は史上最高値を更新しました。
昨日は前場の高値から安値引けとなった大引け値まで約1600円幅の下落となりましたが、本日は凄まじい上昇で連日激しい相場展開となっています。しかし、最高値を更新したことで投資家心理が楽観に傾いたかと言えばそうではなく、日経ボラティリティ・インデックスが36近辺で張り付いていることを見ると警戒心は解けてはいません。
目先の動きに左右される投資家増えているのでは?
本日の上げ要因として挙げられているのは、急落していた金などの貴金属価格の下げ幅が縮小した安心感からなどといった解説が目立ちましたが、銀価格は下げ幅の15%程度、金価格も34%を取り戻した程度であり、日経平均は4%近く買われたことには違和感を感じます。
33業種別指数はすべて上昇と全面高商状。時間外取引の米株先物は小動きに推移。日経先物の出来高も平常運転であり、何を理由に買い上げたのか不思議としか言いようがありません。10億株を超えていた裁定買い残が足元8億5000枚程度の減少していたため裁定買いが持ち込まれた可能性はありますが、こじつけに過ぎません。それよりも近年感じることは目先の動きに左右されやすい投資家が増加しているのではないかということ。
長い目で相場を見ると違った風景に
昨日の日経平均は安値引けでした。昭和の頃なら、安値で引けたら相場は弱く翌日も下げる傾向があったと思うのです。当時は証券取引所に場立ちさんがいて、営業マンが受けた注文はまず取引所内の場電担当に伝えられ、その後、「手サイン」で場立ちに注文が伝えられ発注という形式だったため、受注から発注まで時間が掛かったものです。なので、後場、相場が急変し急ぎ発注しても時間が掛かり大引けまでに間に合わず、残った注文が翌日再度出されるケースがありました。しかし、現代の取引は投資家が証券会社のソフトウェアを立ち上げて間髪を入れずに取引所に発注されます。そのため、大引け間際に売り急ぐ注文がほぼ約定するケースがほとんどであり、そこで売り注文が尽きてしまうことで翌日の売り圧力が少ないということ。これは高値引けでも同じで、乗り遅れまいと引け間際にまとまった買いが入ることで高値引けとなりますが、翌日はフラットな状態でスタートするため実際には安く始まるケースが多いように思うのです。ここにAIなどが邪魔をします。システム取引が盛んなため、条件が揃えば自動的にAIが動くため、特にインデックス取引では本日のように押し目らしい押し目がなく、買い注文が継続していくという訳です。そこに人間心理が乗り込んで思わぬ値幅が出ているように感じます。もう少し長い目で相場を見ると違った風景になると思うのですが…。本日もほぼ高値引け。さて、明日の相場はどうなる?
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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