買い先行も後場急速に値を消す
本日の東京株式市場はマチマチの展開でした。原油先物価格が大きく下落したことが投資家のセンチメント改善につながりNY市場が反発。シカゴの日経平均先物が大証終値比745円高の5万4275円で返ってきたことで、東京市場はシカゴにサヤ寄せする形で買い先行スタートとなりました。しかし、後場に入ると原油先物が上昇に転じ、米株価指数先物が下げ幅を拡大すると急速に値を消す展開となりました。
上値の重たさ感じる陰線
日経平均は寄り付き直後に637円高の5万4388円高値までありましたが、終値は5万3700円で取引を終了しての陰線形成となりました。TOPIXは辛うじて16ポイント高の3627ポイントで取引を終えましたが、高値からは43ポイント値を消し、上値の重たさを感じる陰線となりました。
9日安値と11日戻り高値の間で孕んでいる状況
日経平均、TOPIX共に足元は9日安値と11日戻り高値の間で孕んでいる状況です。昨日は両指数とも75日線が下値抵抗ラインとの意識から下げ幅を縮めました。本日は5日線が上値抵抗ラインとして意識された形で上値が抑え込まれました。ボリンジャーバンドでは、マイナス2σを下値支持線としてプラス1σタッチまでありましたが、終値は押し戻されてマイナス1σとマイナス2σの中間点近辺で取引を終了。9日安値と11日高値の中で小さな三角持ち合いを形成したような形です。
通商問題だけでなくエネルギー物流混乱も先送り
気になるのは米中首脳会談が延期されるかもしれないというニュースです。これは米中の通商問題が延期されるという問題だけでなく、エネルギー物流の混乱に関しても先送りされることになります。政治的な解決策が先送りされるならば、原油相場だけでなく株式市場にも警戒心が高まりやすくなるために注意が必要でしょう。
蓄電池は安全保障の観点から日米協力必須分野
さて、個別では先週水曜日に注目とした海運株が急騰。川崎汽船、日本郵船が最高値を更新してきましたので、次は商船三井が6800円の史上最高値を目指すのではないかと思います。また、約87兆円の対米投資第二段に「蓄電池」が有力候補に挙がっていると伝わっており、大型株ではパナソニックや日立が上昇、中小型株ではGSユアサや多摩川HD、テスHDなどが一時、急騰する場面がありました。蓄電池は中国企業のシェアが高く、エネルギー安全保障の観点から日米協力必須分野なので押し目は狙っていきたいところです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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