リスク回避の投げ売りに9日安値割る
本日の東京株式市場は大幅続落で日経平均は3月9日安値割れとなり、三段下げへと進んできました。早期解決が望まれるイラン戦争がそう簡単には済まなさそうな状況となっており、リスク回避の投げ売りが出ています。
金利と原油の落ち着き処を探る展開
市場安定のタイミングを探るため、今後は金利と原油の落ち着き処を探る展開となります。先週末の米国市場では長期金利が急騰し、10年債利回りは4.377%に上昇。中東緊張→原油高→インフレ警戒→金利高止まりの状況で仮に景気減速が重なると、典型的なスタグフレーション懸念になります。そうなるとFRBはインフレ抑制のために「利下げ」目線が「「利上げ」目線へと移り、金利は高止まりしやすいということです。
毎度のパターンで日本株は年2度の買い場
さて、三段下げに突入してきましたので今後の下落局面のどこかで買い場が訪れることになります。これは毎度のパターンで、日本株は年2度の買い場が訪れる下落が起こるということです。昨年は4月にトランプ関税暴落の3万700円台が1回目の買い場。その後、10月に5万2600円台でピークアウトし、11月半ばの4万8200円台で2回目の買い場がありました。そこから先月の5万9300円台でピークアウトし、今年1回目の買い場に向けての下落が起こっています。
通常の週足サイクルによる下落と見なせる
投資家はイラン情勢ニュースに振り回されていますが、テクニカル的な観点では、通常の週足サイクルによる下落と見なすことが出来ます。日柄的には大まかに、本日23日から5月6日の間のどこかと思われます。
下値のターゲットは…
値幅でみると、2月26日の5万9332円から3月4日の5万3618円が第1段下落(5714円幅)、3月5日の5万6619円から9日の5万1407円が第2段下落(5212円幅)、そして11日の5万5745円からが第3段下落進行中となりますので第1段と第2段の平均値とすれば5万282円となりますが、これは日足重視のカウントです。週足では実は二段下げ段階です。2月27日週高値の5万8850円から3月第2週の5万2728円が第1段下落(6122円幅)で、3月第3週の5万5238円から第2段下落の下落進行中です。同幅であれば4万9116円がターゲットとなりますが、エリオット波動におけるカウントでは第3波動目となり、第1波の下落幅の1.618倍程度がボトムとなるとすると9905円幅下落となり、第2波高値の5万5239円から9905円下落で4万5334円がターゲットとなりえます。
暴落局面で起きるのは…
暴落局面でまず起きるのは、短期筋による値幅取りの売り仕掛けと今まで積みあがった買い方のポジション圧縮による投げ売りです。企業業績が急激に悪化している訳ではありませんが、需給が崩れることにより株価は実力以下へと叩き落されることになります。今後はそのポジションがどこで解消されて売り需要がなくなり底打ちするかということです。売られ過ぎ局面では日経平均VIが急騰し、騰落レシオが70%を割れて更に低下し、また、25日線からの乖離率がマイナス10%、場合によっては15%超と広がる局面が訪れます。その時は信用取引における買いポジションが担保不足による投げ売りに見舞われて売買代金が急増することになる最終段階を迎えることになります。そのような状況下で売り方の短期筋は、割安ゾーンと判断すれば買い戻す戦略を取り出し、株価が打たれ強い印象を持つようになるでしょう。
短期75日線や中期26週線割り込み暫く下落
さて、本日の日経平均株価は短期75日線や中期26週線を割り込んできました。26週線というのは年52週の半分の6カ月ということですが、信用取引の返済期日が6カ月であるため、信用取引の買い玉は全て水面下に落ち込む含み損状態ということになります。当然、個別銘柄においてはまだプラス評価の銘柄も多々あるはずですが、需給の崩れを数字で見るとそういうことです。3月13日現在の信用取引の買い残は5兆7149億円と89年バブルの絶頂期近い高水準であり、これらが今後は担保不足により投げ売りに発展する局面が訪れると考えますが、個別銘柄の移動平均線乖離はまだ甘く、もう暫く下落を覚悟せねばならないと思います。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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