春の嵐【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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25日線挑戦かと思われたが…

 昨日の東京市場は春の嵐が吹き荒れました。前日のNY市場は小幅高。朝鮮半島の融和観測もあり、CMEシカゴの日経平均先物は220円高で返ってきました。なので、昨日は25日線に挑戦かと思われましたが、日本時間で7時過ぎに突然のゲーリー・コーン米NEC委員長辞任のニュースが流れ、ドル円が106円台前半から105円台半ばへと急落。時間外のNYダウも終日大幅下落となったことで、日経平均は下放れてのスタートとなりました。投げ売りが一巡するとプラス圏まで引き戻しましたが、SQ週の水曜日ということもあり、後場に入ると再度下押してのクロージングです。

コーンNEC委員長とは

 さて、ゲイリー・コーンNEC委員長の辞任ですが、昨年8月にも取りざたされました。コーン氏はリーマンショック時にGSのナンバー2の立場におり、同業他社が住宅ローン関連資産を積み上げる中で、市場悪化への備えを進めました。その手腕が評価され、米金融業界で名を挙げたことで、トランプ政権の発足にあたって有望な候補となりました。トランプ大統領としては中道派のコーン氏をNEC委員長就任に迎えることで、政権内で過激な勢力の抑え役として期待したのでしょう。

市場はしばらくは揺れる?

 コーン氏は実は民主党員です。共和党政権内では異色の存在ということになりますが、トランプ大統領の掲げる税制改革において中心的な役割を担い、それが達成されたことでお役御免ということになります。また、コーン氏が政権を去ることは税制改革が実現したことである程度予測されていた可能性があります。ただ、輸入関税に反対していた方ですから、マーケットはしばらく揺れるかもしれません。

日柄変化日続く

 さて、昨日の日経平均の安値は200日線にサポートされた格好です。本日から日柄変化日が続きます。ここで急降下している5日線とサポート機能を発揮する200日線に対し、どういった反応を見せるのか、注目段階に差し掛かってきました。

日々勇太朗




相場見通し

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