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マーケットの混乱回避
注目の米中首脳会談は、現状ではここしか落としどころがなかった、というところで落ち着きました。貿易戦争の一時休戦によって3000億ドルの追加関税が避けられたことで、もし決裂していたら起きていたであろうマーケットの混乱が避けられました。また、ファーウェイに対するアメリカ企業の販売再開も安心感を与えました。前者は期限が設けられず、後者は一部汎用品に限ったことのようで、極めて曖昧な決着です。しかし、2期目の大統領選にのぞむトランプ氏にとって、株価下落は避けたかったということでしょう。
カギは週末の米雇用統計
しかし、「円安・株高」のインパクトは長続きしないと考えるのが普通でしょう。次は月末のFOMCに目が向けられることになります。マーケットに高まっている利下げ期待を無視することは出来ないはずです。しかし、3.6%という完全雇用状態の中で利下げに踏み切ることは躊躇されるところでしょう。当局の悩みは尽きないということでしょう。それを読み解くカギは今週末発表される米6月の雇用統計ということになります。
二段上げなら2万3150円
さて、大幅高となった日経平均。6月4日安値からは三段上げとなり5波動目に突入。昨日の上げで60日線を突破しました。12カ月線が2万1704円、24カ月線が2万1837円に走っており、まずはここを突破できるのかどうか。突破した場合は4月高値を目指し、そこを抜けて二段上げに向かうケースでは、昨年10月~12月の急落に対する76.4%戻しの2万3150円まで戻す可能性が出てきました。節目を突破したことで、強気目線で見ていくことになりますが、FOMCまでの期間限定の時間軸での強気です。
日々勇太朗
相場見通し
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