佐々木満秀社長に聞く【ジンジブ】|トップインタビュー

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高卒採用支援軸に事業領域拡大

ジンジブ(142A)は2024年3月22日に東証グロース市場に新規上場し、高校生に特化した採用支援を軸に高卒社会人の教育や研修サービスを展開している。佐々木満秀社長に現況と今後の展望を聞いた。

佐々木満秀社長

世の中の人事部になりたい

― 高校生に特化した採用支援をビジネス化することには前例がなかったとは思われますが、会社設立の経緯を教えてください。
佐々木社長 2014年に「世の中の人事部になりたい」という思いから会社を立ち上げました。その際に私自身が高卒であることから高卒採用を検討しましたが、いわゆる「戦後から変わらない慣習」が障壁となっていることを再認識しました。

先生側の受け止めが変わる

― 慣習とは具体的にどのようなものなのですか?
佐々木社長 学校斡旋であることや「1人1社制」のルールなどで基本的にお見合い結婚のような形式で就職先が決まっていました。高校生が自由に多くの企業の採用試験を受けることができないこに疑問を感じて、約10年間にわたり厚生労働省や文部科学省、規制改革推進会議などへ相談や働きかけを続けました。2020年に文部科学省と厚生労働省は、高卒採用を巡る慣行の見直しに関する報告書にて、民間企業も就職支援ができることついての言及がなされたことで、先生側の受け止めが変わりました。

身近で相談しやすい環境を作る

― 法的・制度的なハードルをクリアした後に、どのようにして会社運営を軌道に乗せられましたか?
佐々木社長 高校生がスマホで情報収集できるように「ナビサイト」を立ち上げると同時に、社会経験の少ない高校生が直接企業経営者と会える「ジョブドラフトFes(合同企業説明会)」を開催し、現在ではVRを用いたバーチャルな合同企業説明会を開催したり、AIを活用し就職相談を行ったりすることで、高校生にとってより身近で相談しやすい環境を作っています。

ジョブドラフトFes

就職先となる企業開拓では?

― 学校側や企業側へのアプローチでご苦労されたようですね。
佐々木社長 当初は学校側からは反発もありましたが、「先生方の業務は多忙であるため、就職支援は我々に任せてほしい」という姿勢で、先生を尊重しながら徐々にお手伝いをする形で全国の学校との繋がりを広げました。高校生の就職先となる企業の開拓においては、地方銀行などとビジネスマッチング契約を締結しています。銀行にとっての取引先支援(人材確保)というニーズと合致したことが、企業開拓の大きな肝となっており、これら様々な取り組みにより会社運営がようやく軌道に乗った実感を得ています。

高校生の「人生の総合案内所」的存在へ

― 今後の戦略を教えてください。
佐々木社長 昨年11月にはチエルの連結子会社であるチエルコミュニケーションブリッジの進路情報事業を買収することで基本合意しました。これにより進学支援も含めた、高校生に対するより深い支援が可能になります。今後に向けては従来の「就職(高卒採用)」だけでなく、大学や専門学校への「進学支援」、海外への「留学支援」、さらには「障害を持つ生徒の就労支援」まで、あらゆる進路をサポート対象とします。最初の就職先を離職した人に対する「再就職支援」や、その後の「転職支援」も行い、高校生が「困った時に戻れる場所」としての地位を確立し、例えば20代以降のライフステージの変化に合わせ、「結婚」や「住宅購入(不動産)」「投資」といった領域への事業展開も視野に入れて、高校生にとっての「人生のコンシェルジュ(総合案内所)」的な存在なるのが目標です。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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