年内は2万7500円が戻り限界?【高野恭壽の株式情報これでどゃ!!】

高野恭壽|高さん 証券市場新聞

(通巻3110号)

主役不在の中、銀行株の押し目狙いか?

週明けの日経平均は反発しました。しかし、勢いに乏しく上げ幅も170円高に留まりました。出来高が10億株を割り込む低調でした。すでに、年末の整理売りもほぼ一巡したのですが、来年にかけて期待できるグループが見極めしが難しいことや外国人投資家も見送り状態になってることが原因です。しかも、日銀の政策変更に対する警戒感も強く資金が市場に流れにくくしています。そうした中で先週まで下落していたハイテク系や自動車、素材関連などが反発しました。唯一、上昇傾向が続いていたメガバンクなどの銀行株は一服していました。内需系は総じて甘い動きになっていました。
 本日を含めて残すところ今年の相場はあと4日となりました。掉尾の一振の期待もむなしく盛り上がりに欠けた展開で終わりそうです。岸田内閣が発足後4人の閣僚が罷免されるなど前代未聞の危機的な状態に陥ったことも冴えない動きになっている原因といえそうです。
 筆者は年末の動きに期待して29000円台も予想していたのですが、日銀の政策に疑心暗鬼が生じたことで相場の流れが大幅に変化したのが致命的でその期待もむなしく消えたのでした。27500円辺りまでの戻りがみられるかどうかが焦点になっています。
 本日の日経平均は米国株式が続伸となったことで売られたグループの買戻しなどで堅調な動きとなりそうです。注目すべきは先週に一貫して上げたメガバンクなどの銀行株の動向です。三井住友が初押となり5200円台まで下落しました。目先的にも5200円割れ場面が押し目の限界と考えられますので、その辺りの動きに注目したいと思っています。
 岩谷産は先週末に反発をみせた後、26日には一服しましたが、ここでの押しは拾う価値があると思っています。来年の大きなテーマとしての水素の柱になる銘柄ですので、5700円台は魅力のある水準になります。目立った動きにはなりませんでしたが、武田薬も4100円前後の攻防をしながら4100円台を固めていくものと思っています。小物のビリングシステムですが、11連続陰線となりましたが、引け値は何とか値を保ちました。年金の決済を同社開発の「ペイビ―」が採用されたことは大きな材料です。反騰へ。

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