実質値下げ
ユニクロやGUを展開するファーストリテイリングが3月12日から、これまでの本体価格をそのままに税込み価格に変更した。実質値下げになることを受けてか、7日に近所のユニクロに行ってみたら、店内で商品を物色する人は多いものの、レジで購入する人は通常より少ない感じがした。買いたいものをチェックして、税込み価格変更後に購入を予定する人が多いのだろう。
税込み表示になると増税が見えにくくなる
今回の対応は3月31日で終了する消費税転嫁対策特別措置法を受けてのもの。4月1日からは税込みでの価格表示が義務付けられることから、先手を打った形だ。税込み表示なると、見た目の値段が高く感じてしまう。新型コロナ感染を受けて経済が疲弊するなかで、高い印象を受ければより節約志向が高まるだろう。おそらく、ファーストリテイリングと同様の対応を行う小売店は増えるだろうが、体力のない中小小売店は利益率の悪化が経営に直結するだけに悩ましい。この先、政府は財政悪化を増税で対応してくだろう。税込み表示になると増税が見えにくくなるだけに、苦しむのは消費者と小売店になる。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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