半年間の下落相場が終焉!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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外国人投機筋が先物を買い戻し

日経平均は8月20日の安値2万6954円から9月2日の高値2万8626円まで1672円(6.2%)大幅上昇した。ヘッジファンドやCTAといった外国人投機筋が先物を買い戻したからだ。200日移動平均(2万8300円、9月2日時点)、75日移動平均(2万8302円)を終値ベースで上回った。月足ベースで5カ月間連続陰線が半年ぶりに8月は陽線に転換した。2月から半年間続いた下落相場が終焉したことを示している。

個人投資家が投げ売ったところを買い戻し

日本の株式市場を支配しているのは外国人投機筋であることが今回もはっきりした。外国人投機筋は2月半ばから7月までに先物を2兆6805億円も売り越して日本株を崩したが、7月26日から8月13日までの3週間で5736億円を買い越しに転じた。また、8月16~20日に3425億円売り越しとなったが、8月23日~27日には3346億円買い越した。つまり、8月20日の急落を仕掛けたのもヘッジファンドとCTAであり、個人投資家が投げ売ったところを買い戻しているのだ。

選挙後に株価が上昇するという「ジンクス」

東京都の新型コロナウイルスの感染者は8月22日から11日連続で前週の同じ曜日を下回った。外国人投機筋は感染者が減少すれば225先物を買うといったアルゴを組み、プログラム自動売買を行う。さらに、衆院解散総選挙が早まるといった不確実なニュースが流れた。株式市場では衆院解散から投票日まで、そして選挙後に株価が上昇するという「ジンクス」がある。2012年、14年、17年に実施された3回の総選挙時には、投票日から60営業日後までの期間に東証株価指数(TOPIX)がいずれも大幅に上昇した。さらに遡って、1979年の総選挙から2017年までの14回の総選挙を見ても投票日前、投票日から半年後のTOPIXの勝率はいずれも高い。

日経平均が大幅上昇となった理由

日経平均が大幅上昇となった理由の一つとして伝えられているが、実際は外人投機筋が先物を買い戻したからに他ならない。選挙のニュースは単なるきっかけに過ぎない。それを裏付けるように菅総理は「新型コロナウイルス対策が最優先だ。いま衆院を解散できる状況ではない」と述べている。菅総理の本当の気持ちだろう。感染者が急減するまで、できるだけ選挙を先送りしたいのだ。ならば万全な医療体制の構築を急げ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はシキノハイテック(6614)、ベイシス(4068)、オキサイド(6521)。

9月6日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

 

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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