厳しい個別株【転ばぬ先のテクニカル】

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前日は薄商いのなか先物に仕掛け

昨日の東京株式市場は反発しました。前日が予期せぬ急落となりましたが、薄商いの中で先物に仕掛けが入ったようです。22日の日中の日経先物の出来高は1万5359枚。それに対し24日の出来高は3万5368枚と倍増。出来高自体は少ない訳ですが、ABMアムロが買い越し筆頭に対し、JPモルガンとバンカメが日経ラージ、ミニ、TOPIXの3指数で売り越して崩した形です。

急落の反動で反発

市場全体が閑散相場ですので、この程度でも先物主導で動かされてしまいます。昨日はその反動の自律反発といった感じでしょうか。NY市場が感謝祭で休場で本日も半場取引。海外投資家不在の中、急落に対する押し目買いが入ったということでしょう。

騰落銘柄イーブンで新安値も多い

しかし、日経平均が196円高した割には値上がり銘柄数1013、値下がり銘柄数1073とほぼイーブン。そして市場全体の新高値銘柄69、新安値銘柄262といった具合で個別銘柄は非常に厳しい状況に変わりありません。

ナンピンで信用買い残膨らむ

信用残高をみると、9月半ばに3兆2500億円台に減っていた買い残高が足元では3兆6000億円近く、今年に入って最大規模に膨らんできています。これは新安値銘柄に対するナンピン買いが増加している訳で回転が効いていません。逆に現在新高値を更新する銘柄には空売りが積み上がっている銘柄が多く、損失覚悟の買い戻しにより株価が高値を追いかけるという構図になっています。

指数高値圏も中身伴わず

指数は高値圏での持ち合い形成となっていますが、実は投資家の懐具合が悪化しており、ここに海外市場の異変などが起ころうものなら投げ売り殺到もあり得る状況です。11月相場のパフォーマンスは非常に良いというのが過去の経験則であり、今のところ指数だけみればその通りの展開にはなっています。しかし、中身が伴わない相場ではアノマリーに胡坐をかいている場合ではないのかもしれません。

木村化工機はCO2ゼロ工場で注目

強い銘柄につくのがこういった場合の得策でしょう。本日は木村化工機<6378>に注目したいと思います。株価は筆者が注目してから既に2割程度上げていますが取り組みが厚くなりつつあります。今月17日に同社は地球温暖化対策として工場のボイラ蒸気を化石燃料から電化に置き換えCO2ゼロ工場への変革をテーマに「工場排熱利用と熱の再利用によるオール電化システム」を発明したと発表。システムのフローとシュミレーションプログラムを開発し、特許を出願しています。

値動きが激しく短期決戦で対処

このニュースを受けて、株価は900円台半ばから1100円台に乗せてきましたが、ここにきて空売りが入り始め、逆日歩が付き出しました。資本金わずか10億3000万円、発行済み株式数2060万株と小型株であり、22日からは注意喚起銘柄指定となっていますので値動きが激しくリスクが高いため、誰でも参戦できる銘柄ではありませんが、デイトレードなど短期決戦で対処できる投資家にはこれほど面白い銘柄はないのではないかと思います。当然ですがいざという時に機敏に動ける投資家限定ですが…。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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