短期急落に備える必要がありそう【転ばぬ先のテクニカル】

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値嵩ハイテク株大きく反発

昨日の東京株式市場は反落しました。NY市場が祝日で海外勢の市場参加は限られましたが、欧州市場が堅調だったことで、レーザーテックや東京エレクトロンなど値嵩ハイテク株が大きく反発して指数を牽引しました。

鉄鋼株は利食い優勢

一方で大きく下落したのはこのところ物色の中心であった鉄鋼株です。前日に電炉大手の東京製鉄が2月分の鋼材契約で全品種の値段を据え置きました。市場では値上げすると見ていただけに、このニュースが伝わると利食い優勢となりました。

外資系証券会社が格下げ

また、昨日は外資系証券会社が大手高炉3社のレーティングを格下げしました。JFEをホールドに、日本製鐵と神戸製鋼をアンダーパフォームにしたことで株価は急落。市場では連騰続きだったために利食いの口実にされただけといった声が聞かれました。

日銀政策は現状維持

さて、正午頃に日銀の金融政策決定会合の結果は現状維持と発表されました。大方の見方は現状維持でしたが、今回は展望レポートが公表されるため珍しく注目度が高まっていました。一部では日銀のインフレ見通しが関心事となっており、明確に上方修正されれば、金融市場における日銀の政策正常化が高まる可能性があるという読みがあったようです。

グロースかバリューか

そのため、現状維持が発表されると後場の寄り付きから金融株が急落しました。年明けからバリュー株物色が続いてきましたが、一気に利食いが出てきました。ここでグロース株に資金が戻るのか、バリュー株の一時的な押し目形成となるのか注目となります。

日経平均デッドクロス避けられず

日経平均は一時前日比357円高の2万8690円まで上昇後、後場には前日比204円安の2万8129円まで高値から561円もの急落場面がありました。日経平均の75日線と200日線が2万8790円近辺でデッドクロスが避けられそうにありません。

TOPIX200日線割れなら…

今後、日経平均には下押し圧力が掛かりそうであり、1970ポイントに位置するTOPIXの200日線割れがあれば、短期急落場面が訪れるかもしれません。ポジションは軽めにしておくことが無難だと考えます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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