2週連続陽線だが・・・
先週の日経平均は前週末比約256円高と2週連続陽線となった。
フランスがロシアとウクライナ問題に対し高官レベルで話し合うなどロシアのウクライナ侵攻を避けられるのではないかとの期待もあり戻りを試す展開となった。
SQ週ということもあり買戻しが入り2月SQ値は2万7835円60銭と木曜日の高値付近で決まったがその後は下げ幅の半値戻り(2万7716円)を超えたこともあり達成感から売りがでた。
週明けの日本株も影響を受けそう
チャートでは25日線を上回って引けており今週も戻りを試す展開が期待されていたが週末の米国1月CPI(消費者物価指数)が予想よりも大幅に伸び米国市場が下落、週明けの日本株も影響を受けそうである。
16日のFOMC議事録に関心
1月CPIの伸び率は前年比では+7.5%と1982年以降40年ぶりの最大伸び率となった。
更に燃料や食品を除いたコア指数も前月比+0.6%と横ばい予想から上昇している。
これを受け米国長期10年国債利回りも2%を超えてきており利上げのペースが拡大すると市場は予想し米国市場は木曜日に大幅下落となった。
16日には1月開催分のFOMC議事録が発表されるが金融引き締めペースに対してどう考えているかの市場の関心は高い。
ウクライナ問題も緊迫感
また、ウクライナ問題でもフランス、ドイツ、ウクライナ、ロシアの4国会談で合意に至らなかったとも伝えられ市場は悪材料に敏感に反応し始めている。
11日には米国務省がウクライナに在住する米国民に対し退避勧告を行うなど緊迫感が差し迫ってきた。
このような状況下では上値を積極的に買う投資家は少ないと思われ今週は下値を探る展開になると思われる。
2万7000円前後で下げ止まるか?
チャートではこの戻り相場で1836円上昇(2万6044円~2万7880円)、調整すると仮定すると38.2%下げで2万7179円、半値下げで2万6923円、61.8%下げで2万6746円となる。
まずは上昇する一目均衡表の転換線(2万7211円)を引けで割り込むかどうかがポイントとなろう。割り込むと2万7000円を試す展開になってくると思われる。
2万7000円前後では下落過程でも買いが入っていたので下げ止まると思われるが勢いがあるときには週足雲の下限(2万6797円)が意識されよう。
今週のレンジは?
一方、上値は節目の2万8000円、その上は下落幅の61.8%戻しの2万8111円が節として挙げられよう。
今週のレンジは2万6800円から2万8000円を想定。下値固めの週になると思われる。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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