市場に変化の兆し!!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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売り越し額は2兆円

投資部門別売買状況では、2022年1月4~28日までに外国人投資家が1兆1021億円(現先計)を売り越した。都銀・地銀と信託銀行もそれぞれ約2500億円を売り越した。一方、個人が7994億円、投信が3861億円、事業法人が2399億円を買い越した。海外勢の売り越しは3か月連続となり、この間の売り越し額は2兆円を超えた。

海外勢大幅売り越しでも大幅下落しているわけではない

2015年以降、1月に海外勢が日本株を買い越すとその年は買い越しとなり、対照的に1月に売り越した場合は年間も売り越しとなる傾向が続いている。2021年1月は5696億円を売り越し、21年を通じた売り越し額は2兆4652億円に上った。ただ、大幅に売り越しているからといって日本株が大幅下落しているわけではない。
2021年の日経平均は2万7258円で始まり、2万8791円で終わった。上昇率は5.6%だ。8月に2万6954円の安値を付け、9月に3万795円の高値を付けた。1年間を通してボックス相場だった。

日本株を積極的に買い進めることは期待し難い

米国は昨年のダウ平均は3万627ドルで始まり、3万6338ドルで終えた。年間のチャートは右肩上がりで、上昇率は18.6%だ。今年に入って外国人投資家が1月に日本株を大幅に売り越したことで、日本株を積極的に買い進めることは期待し難い。

1月は特別な月

しかし、1年間を通して見ると外国人投資家が日本株を大幅に買い越す時期もある。その時に日経平均は3万円台に乗せるだろう。1月は米国の利上げと量的引き締め(QT)リスクに加え、オミクロン感染者の急増とウクライナ情勢を巡るロシアと米国・北大西洋条約機構(NATO)との軍事的緊張リスクが重なり、株式市場が大幅に売られた特別な月だ。リスクが払拭されない中で市場に変化の兆しが表れてきた。

売り尽くした後は買うだけ

8日のニューヨーク債券市場で長期債相場は一時、1.97%と2019年11月以来の高値を付けた。しかし、金利上昇で売られるはずのハイテク株が大幅に上昇した。米国株の買戻しが一巡した後でも値固めをしているような動きだ。日本でも三菱商事など商社株、三菱UFJといった金融株やオリエンタルランド、三越伊勢丹など外出関連株が昨年来の高値を更新している。外国人投資家も売り尽くした後は買うだけだ。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は太平洋工業(7250)、ソディック(6143)、ナブテスコ(6268)。

 

2月14日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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