グロース株に突っ込み警戒感【正直じいさんの株で大判小判】

リスク回避姿勢が強まり大幅反落

大型連休明け９日の東京市場は大幅に反落しました。日経平均は６８４円安です。前週末の米国株市場が安く、ナスダック指数連日で年初来安値を更新した流れを引き継ぎ、リスク回避姿勢が強まりました。インフレ高進が続くなか米１０年債利回りが一時３．１５％台に入るなど金利上昇に歯止めがかからず、円安進行もコスト上昇要因としてマイナスに働いています。

マザーズやグロースコア指数がきつい下げ

時間外の米株価指数先物安が重石となり、きょうはロシアの対ドイツ戦勝記念日でウクライナ情勢緊迫化への警戒感も買いを手控えさせ、きょうの安値圏で引けました。米ハイテク株安を受け、グロース株が売り込まれ、プライム市場の値下がり銘柄数は１５９８と９割近くを占めており、マザーズ指数とグロースコア指数は３％を超えるきつい下げです。

Ｅｎｊｉｎにナンピン

米長期金利睨みの不安定な状況が続いており、当面は米インフレ高進にピークアウトの兆候が出てくるかがポイントでしょう。ただ、主要企業の決算は堅調でレーザーテックが朝安の後プラス圏を維持して引けるなど、グロース株には突っ込み警戒感が意識され始めています。前場は売り買いとも手控えましたが、後場は下げ渋りから上昇に転じてきたＥｎｊｉｎ<7370>にナンピンを入れており、あすからは好決算銘柄の一方でグロース株の出直りも狙う考えです。

花咲 翁

提供：株式市場新聞社 marketpress.jp
　

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